CHAPTER 05 総統が恐れるは破滅より孤独 ページ41
結局私たちは談笑するだけで一日のほとんどが終わり、夕食の時間になった。
探索を終えたであろうゾムくんとショッピくんは、浮かない顔をしていつもの席に着く。
「…なんか今日、量多くないですか？」
箸を手に取ったショッピくんが、テーブルに並ぶ皿を見てそう言った。
「え、そう？」
「俺が手伝ってたときはこんなになかったよ」
ゾムくんにまで言われてしまい、私は料理の品数を数える。
言われてみれば、いつもより少し多い気がする。
「エーミールくんが手伝ってくれたお陰だよ、手際もよかったし」
「当然です」
ドヤ顔で答えたエーミールくんに、ゾムくんは「俺が手際悪いみたいやん」と不満そうに呟いた。
…そういうつもりで言ったわけじゃないんだけど。
今日話しているうちに知ったことだが、エーミールくんは‘‘超高校級の警備員’’と呼ばれるようになってから一人暮らしをしていたらしい。
元々家の手伝いをしていたのもあって、自炊は得意だそうだ。
「……そういやグルッペンのは？」
ゾムくんは一口食べると、思い出したように言った。
「グルちゃんの分はまだ厨房に置いてあるよ、後で持って行こうと思ってて」
内通者である彼の食事まで用意する必要があるのかは分からないが、頼まれた以上は分けておくものだ。
厨房の方を見ながら答えると、不意にゾムくんとショッピくんは持っていた箸と食器を置いて立ち上がる。
「俺らが持ってくよ」
「っえ、別に今じゃなくてもいいよ」
私は止めようとするが、彼らはさっさと厨房にグルちゃんの分の食事をとりに行ってしまった。
「面倒なことは先に済ませちゃった方が楽っすよ」
「まあ、そうなんだけど…」
「座っとって」とショッピくんに言われ、私は渋々席に着き直す。
グルちゃんを後回しにすると、食器洗いのタイミングがずれて面倒なことになるのも事実だ。
「わざわざ個室に行く手間が省けるわけだし、ここはお二人のご厚意に甘えましょ」
「……うん」
エーミールくんにも説得され、私は大人しくゾムくんとショッピくんを見送った。
正直な話、グルちゃんを敵視しているであろう二人の大切な食事を邪魔したくはなかった。
後でこっそり茶番ちゃんにでも頼んで持って行ってもらうつもりだったのだが。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 廻りさん» 生存予想で意外だと言って頂けるときが一番楽しいです…！！終盤に近付いてきて、生き残り枠も透けてきた感じがしますね！なんだそのif面白そうですね…！？もう沢山妄想してください、その言葉だけでご飯が進みます^ ^ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月27日 18時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
廻り - ifみたいになっちゃいますがゲームのループ物みたいに夢主ちゃんが生存に導いたりするのも楽しそうですよね……物語読みつつそんな妄想が膨らんでいく私であります。それも含めて今最高の気分で9パート全て見終わってきました……これからも頑張って！！！ (2020年9月27日 2時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
廻り - いつも楽しく読んでます！！生存予想とても楽しいです。主戦力が残ってますね…！でもまさかあそこでホビットが…脱出したりするのに必要になりそうだな、とか思ったりしたのですが、とても意外な人でした、楽しい。生存キャラ残り少ないですがもっと続いて欲しい…… (2020年9月27日 2時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - ダリアさん» 読んで頂きありがとうございます！！オシオキは序盤に全員分決めたまま設定を変えていないので、好きと言って頂けて嬉しいです…！！本当にのろのろ更新ですみません！頑張ります！！ (2020年9月21日 18時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 読ませて頂きました！オシオキめっちゃ好きです。メンバーにぴったりで続きが気になります…！わたうさ様のペースで頑張ってください。 (2020年9月21日 15時) (レス) id: 39bf6c1775 (このIDを非表示/違反報告)
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