CHAPTER 05 総統が恐れるは破滅より孤独 ページ24
「オスマンさんが死んだときも翌日には普通に立ち直ってて、心無いタイプなのかと思っちゃいました」
「確かに、Aちゃんって立ち直り早いよな」
ショッピくんと同調するゾムくんに、私は「えぇっ…」と力なく漏らす。
てか、心無いタイプってどういうこと。
「でも今の見て安心しました。Aさんでも、親友だった人の死は忘れないんですね」
「え、」
「ショック受けてる人に迷惑だとか思いませんよ。むしろAさんは、これからももっと悲しんでください」
ショッピくんはそう言うと、私の肩をぽんっと軽く叩いて武器の収納棚の方へ行ってしまった。
呆然と彼の背中を眺めていると、エーミールくんも私の肩を軽く叩く。
「この環境にいるから気付きにくいけど、このロボット見てAさんみたいな反応するのが普通やから。強がる必要ないと思うよ」
「あ、ありがとう…」
私がお礼を返すと、エーミールくんもさっさとショッピくんの元へ向かって行ってしまった。
結局私は面と向かって悪口を言われたのか、慰められたのか、よく分からない。
ただショッピくんのせいで涙が引っ込んでしまったのは事実。
「…慰めてくれるのはありがたいけど、はっきり気持ち悪いって言われるとショック」
人の死に優越感を覚えるショッピくんや、平然と通り魔やってたゾムくんの方がよっぽど気持ち悪いと思うのだが。
そう思いゾムくんに愚痴ると、彼は「ンフ」と笑った。
「でもショッピくんの言いたいことも分かる。Aちゃんってたまに気持ち悪いもん」
「っえ」
「普通は自分の腹刺したやつと一緒に行動しないし、自分の手を包丁で切ったりしないでしょ」
そう言いながら、ゾムくんは私の包帯で巻かれた左手を軽く握った。
確かに、ゾムくんの制止する声も聞かずに手の平を切ってしまったことは反省している。
「…ごめんなさい」
思わず謝ると、彼はまた吹き出すように笑い出した。
そんなに私の謝罪が面白かったのか、私の顔を見る度に笑うゾムくん。
「終わり！この話終わりにしよ！」
「は、」
「Aちゃんがしおらしくしてんの、らしくないから面白くて」
まるで私がしおらしくするのは駄目だと言われているみたいで、納得がいかないのだが。
あまり深くは気にしないでおこうと、私たちは探索を再開していたショッピくんとエーミールくんの元へ向かった。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 廻りさん» 生存予想で意外だと言って頂けるときが一番楽しいです…！！終盤に近付いてきて、生き残り枠も透けてきた感じがしますね！なんだそのif面白そうですね…！？もう沢山妄想してください、その言葉だけでご飯が進みます^ ^ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月27日 18時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
廻り - ifみたいになっちゃいますがゲームのループ物みたいに夢主ちゃんが生存に導いたりするのも楽しそうですよね……物語読みつつそんな妄想が膨らんでいく私であります。それも含めて今最高の気分で9パート全て見終わってきました……これからも頑張って！！！ (2020年9月27日 2時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
廻り - いつも楽しく読んでます！！生存予想とても楽しいです。主戦力が残ってますね…！でもまさかあそこでホビットが…脱出したりするのに必要になりそうだな、とか思ったりしたのですが、とても意外な人でした、楽しい。生存キャラ残り少ないですがもっと続いて欲しい…… (2020年9月27日 2時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - ダリアさん» 読んで頂きありがとうございます！！オシオキは序盤に全員分決めたまま設定を変えていないので、好きと言って頂けて嬉しいです…！！本当にのろのろ更新ですみません！頑張ります！！ (2020年9月21日 18時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 読ませて頂きました！オシオキめっちゃ好きです。メンバーにぴったりで続きが気になります…！わたうさ様のペースで頑張ってください。 (2020年9月21日 15時) (レス) id: 39bf6c1775 (このIDを非表示/違反報告)
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