メロンフロート ページ2
.
.
「 ともたかって、メロンフロートっぽくない?」
『 え?』
唐突にそんなこと言われるなんて思わなくて
思わず噎せそうになった。
「 緑似合うし 」
「 髪の毛... 」
『 ああ、バニラってこと?笑 』
頭の周りをクルクル指でさすと
うんうん頷きながら笑ってる。
この子の頭の中身はやっぱり不思議だな。
僕には思いつかないようなことばかり
泡のように湧いてくるのだろう。
「 しかも 優しいし 」
『 ...恐縮です 』
「 そんなんだったらモテるでしょ 」
『 いや そうでもないっすよ 』
「 完璧には否定しないのね 笑 」
そう言うと一口、目の前のメロンフロートを飲むこの子。
緑に透き通ったメロンフロートから視線をずらすと
右手には青く キラキラとした海が見える。
夏も もう折り返したっていうのに
海にはまだたくさんの家族連れやらカップルやらがいる。
僕らはそれを 冷房の効いたカフェから眺めてるだけだけど。
「 なに、海行きたかった?」
『 いや みんな元気だな〜って思って 』
お互い 海から目を離さずに会話を続ける。
またこの子は不思議なこと考えてるんだろうな。
「 あ、けんすけくんとかと行けば?」
『 ええ けんすけっすか?笑 』
「 .....他に一緒に行きたい子とかいるの?」
なんでそんなに悲しそうな顔するんですか。
いるはいますけど。
あなたと行きたい なんて言えないでしょ。
だって僕ら
「 まあ、トモダチ の私に関係ないけど 」
ただの トモダチ なんだから。
.
.
.
128人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メロンソーダ専門店。(プロフ) - とっぽさん» とっぽさん はじめまして。店主好きな方にそう言っていただけるのはとても嬉しいです!拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします! (2019年8月18日 23時) (レス) id: b96f8c5bac (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - はじめまして!もうほんとにメロンソーダ専門店さんのお話大好きです、!!私トマトクン推しなのできゅんきゅんですっっ笑 (2019年8月18日 8時) (レス) id: 8116b9573c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:メロンソーダ専門店。 | 作者ホームページ:http:/http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kanako13111/?p=%B2%DA%BA%DA%BB%D2&&...
作成日時:2019年8月12日 0時