Lens.199 ページ49
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｢忙しくさせてる身で言うのもなんですけど、あんまり無理しないでくださいよ｣
｢…無理しないと終わんないですよ｣
口先は都合の良いことばかりで
つい数秒前まで仕事をしろと言っていた俺は社長の膝の上だ。
革の椅子の上で社長に、俺に、
向かい合って社長のその首に腕を回して太ももの上に乗っかっていて、
それは甘さに負けた俺で、
その俺の腰に腕を回してそれはもう優しい目で俺を見る社長は、空いた右手で俺の髪を梳く。
｢世界に認めてもらいたくて｣
｢…知ってますよ、事業拡大にも繋がるしなにより社長が社長でいられる仕事はこのレベルですもんね｣
｢さすが俺の秘書、分かってるね｣
｢みんな、皆分かってますよ、だから今こうして｣
｢ん、無理させてるねでもやり甲斐感じてもらえてるね｣
｢…愛されてるんだよ、和也｣
温かくて、社長の肩口に顔を埋めて体を預ける。
｢翔さんの愛が、俺は1番嬉しいけど｣
俺の髪を軽く撫でながら、抱きしめながら、
社長の言葉は、続いて
｢台無しなこと言うけど、俺は、翔さんに愛されれば他はもう何も、なんでも、いいんですよ｣
｢……｣
｢社長も二宮和也も愛してくれてるんでしょ｣
肩口に埋めた顔を社長の手によってあげられると、
優しい、口付けが落ちて、
涙が溢れる
｢なんで泣くんです｣
苦く笑った社長は溢れる涙を唇で受け止めて
あぁもうこんな時だけそんなキザなこと。
｢あたりまえですよ、社長｣
｢ん…｣
｢誰よりも愛しているに、決まってます｣
あなたの傍にいれるのがこんなにも嬉しいのに
もう異常な仕事量でもなんでもやり甲斐と感じて
どんな変人的人離れした考え方に言動でも
それでも秘書としてあなたの傍にいれるこの愛しさが
社長には、和也には、伝わっているんだろうそれがなによりも嬉しくて
悲しい時に散々泣いたのだからと
社長の啄むようなキスに溢れるものはたくさんで。
短いようで長くて長いようで短い
数ヶ月前までは想像出来ない程に俺はこの人しか考えられなくなっていて
でもそれで良くて
自分の脳内は、中身は、社長で、二宮和也を愛することで埋まっていると
そんな変人的考えでもう満足してしまう俺は、社長の恋人だ
｢俺だって誰よりも愛してますよ｣
悪戯に笑う社長の表情を見てもう充分
｢俺だけの秘書です｣
｢あなただけの秘書です｣
交わされる愛は、誰よりも深くて甘い。
社長さんと秘書さん。-end
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ミラノスカイ(プロフ) - りんかさん» はじめましてりんかさん。一気に！わ〜嬉しいですありがとうございます( ; _ ; )はいやっと恋人になりました、、笑 甘々な磁石さんをお届けできるよう頑張ります(^^ コメントありがとうございます ♪ (2016年12月30日 2時) (
レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - はじめまして♪すっごくおもしろいし、翔くんがかわいくて一気に読んじゃいました！やっと恋人になれてよかったです！これからは、あまあまな磁石をお願いします！更新楽しみにしてます♪ (2016年12月21日 15時) (レス) id: 83274e477c (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - 美翔さん» 初コメありがとうございます…、そうなんです長々引きずった割にはすぐ発展しました 笑、 楽しみにしていただけて光栄です、応援ありがとうございます ( ; _ ; ) (2016年10月19日 0時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - キャニスさん» わ、初コメありがとうございます…、お酒のお供が出来て光栄です〜今後ともよろしくお願いします♪ (2016年10月19日 0時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
美翔(プロフ) - 初コメ失礼します！ ニノと翔ちゃんの恋が発展して、もぉーキュンキュンです！更新楽しみにしてるのでこれからも頑張ってくださいね！ (2016年10月12日 1時) (レス) id: a67075188a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミラノスカイ
| 作成日時：2016年9月19日 18時
