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Lens.124 ページ4






深過ぎる口づけに少々驚いたものの、

以前からこういうことは稀にされることがあったからさほどの衝撃は無い。



けれど、以前とは意味が違うからこそ、今回のには意味がありすぎる。重すぎる。



息を吸うタイミングが分からなくて、苦しくて、ドンドンと社長の胸を叩けばやっと呼吸が出来た。








「翔さん、下手くそ?」



「……、ケホッ、」



どうせ、また意地悪そうな表情で口角をクイーッとあげて微笑んでいるんだろうなと睨むように社長に視線を向ければ、




「っ、」



社長は、俺が想像した表情と違う、

また初めて見る、余裕無さげな顔で。




思わず思考も体も止まってしまうと、

社長は再び唇を重ねようと首を傾けるから思わず社長の口を両手で塞ぐ。


……いや、これで正解なんだけど、、ウン、


まぁそんな手は、容易く社長に退けられるワケで…、







「なに。」


「帰り、ます、」



「なんで」




「っ、明日も…早いんで、」







社長に会う前に、いろいろ済ませる事はある。







「泊まれば」



「仕事、あるんで、」





「ここでやれば」




「……ここじゃ、出来ないんで、」





なんで、と、社長の口がまた最初に戻りそうなのでこれじゃあキリがない。






「っ、社長、…俺、色々、…考えまとめたいんで、」



思わず目を逸らしてしまったけれど、伝わっただろうか、


何も言わなくなった社長を見上げれば、あぁ、大丈夫だと悟れる。





「…ん。……ごめん。俺今余裕無かったね。待つって言ったのにね。」



掴まれていた手は離される。


離された途端消えた温もりに、キュウ、と心臓が縮こまった。





本当は、俺の応えは出ているようなもんなんだ。

社長に好きだと言われて、嬉しいかと問われて、頷いた。

頷いたということは、そういうことで。



社長だってもう分かっているのに、俺がなんで返事出来ないかを聞かないのはもう気づいているからなのか、俺への気遣いなのか。




…きっと後者だろう。前者は有り得ない。有り得ちゃいけない。


社長が触れていたところは未だに熱い。







「…?翔さん、帰るんでしょ。…送るよ。」



「んや…いいです、大丈夫です。迎え来てもらいます。」




「……大野さん?」



「………………、」



やましいことがあるわけじゃないのに。言葉が出なかった。

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adg567(プロフ) - 2人を味方につけた社長は無敵ですね今後の展開も楽しみにしてます(^^)/ (2016年9月4日 20時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - adg567さん» やっと伝えました秘書さん〜( ; _ ; )物語に入り込んでくださって本当に嬉しいです( ; _ ; )楽しみにしていてくださいっご期待に添えるよう頑張ります! (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - ゆいぴょんさん» ずっと読んでくださったんですか!!有り難き幸せ〜( ; _ ; )そうなんですやっと言いました!長かったです本当もう手のかかる秘書さん( ; _ ; )笑 応援ありがとうございますっ頑張ります☆ (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
adg567(プロフ) - わ〜!とうとう気持ち伝えちゃった(*≧m≦*)でもまだまだ安心できない感じですね!!続き楽しみにしてます♪ (2016年8月12日 11時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぴょん(プロフ) - この作品、ずっと読ませてもらってます!ついに!秘書さんがホントの気持ちを社長に伝えましたね!すごく切ないけどドキドキしてしまいました…!続きが気になるのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: ceaba55208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミラノスカイ | 作成日時:2016年6月12日 19時

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