Lens.147 ページ27
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「これはこれは社長さんが何の用ですか。」
「相変わらず喧嘩口調ですねモアイくんは。」
「あなたも相変わらずですね僕は松本潤です。」
「元気そうでなによりですよモアイくん。」
「なっ、…おま、ッ?!」
言いかえそうと口を開くモアイくんを、
モアイくんの少し後ろにいた相葉が手でモアイくんの口を塞ぐ。
「ン〜〜!!!」
「まぁまぁ潤ちゃん落ち着こうよ〜もういつになったら仲良くしてくれるの2人は〜、」
そう笑う相葉は俺が頭で理解できる範囲外の人間だ。
こいつ、こんなんでよくうちに入社できたな。
いや、それ以前に礼儀ってもんが……いや、こいつならそんなもん無くても愛嬌でやっていけそうだ。
なんだかんだ憎めないやつだからな。
「で、ニノは何の用〜?」
社長相手にあだ名で呼ぶのもお前だけだよ。
「翔さんのこと、聞きたくて。」
「?翔ちゃん?」
「そう。何か聞いていないかと思って、」
「…?何かって、何を?」
そう首を傾げる相葉に、疑問が浮かぶ。
翔さん、誰にも言っていなかったのか?
こいつらになら何か言っていると思っていた。
あぁいやでも大野智にはさすがに言っているだろうな。同居人だし、……、
ダメだ、大野智は俺の正気が保てる自信が無い。
ハー、と思わずため息をつく俺に怪訝そうな表情のモアイくんに相葉。
「なに、ニノ。翔ちゃんが何?」
「…本当に聞いてないんですか。」
「だから何を?」
「………翔さん、辞めた。」
「やめた?……え、辞めた?」
そう言って気を抜いた相葉を見計らってモアイくんは相葉に塞がれていた手をのけ俺を射抜くように睨む。
そして問い詰めるように動く口。
「辞めたって何を。秘書を?この会社を?なんで?」
「秘書も、会社も。理由は、詳しくは分からない。」
「いつ辞めたの。さっき?さっきなら俺翔さん会ったけど。別に普通だった。お前がなにかしたんじゃねぇの。」
「ちょっと、潤ちゃん、」
あぁ今まで対人関係を疎かにしてきた結果がこれだ。
それにモアイくん、…松本にとって翔さんは尊敬する人、らしい。
人望が無いうえに嫌われていてあのワーカホリックな翔さんがいなくなったとなればそりゃあ疑われることなんて、分かっていたけれど、
「辞めたのは、さっき。」
「なんで止めなかったのなんで受理したのなんで。まさか飽きたとか言わないよね?」
意外と、キツいもんだ。
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adg567(プロフ) - 2人を味方につけた社長は無敵ですね今後の展開も楽しみにしてます(^^)/ (2016年9月4日 20時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - adg567さん» やっと伝えました秘書さん〜( ; _ ; )物語に入り込んでくださって本当に嬉しいです( ; _ ; )楽しみにしていてくださいっご期待に添えるよう頑張ります! (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - ゆいぴょんさん» ずっと読んでくださったんですか!!有り難き幸せ〜( ; _ ; )そうなんですやっと言いました!長かったです本当もう手のかかる秘書さん( ; _ ; )笑 応援ありがとうございますっ頑張ります☆ (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
adg567(プロフ) - わ〜!とうとう気持ち伝えちゃった(*≧m≦*)でもまだまだ安心できない感じですね!!続き楽しみにしてます♪ (2016年8月12日 11時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぴょん(プロフ) - この作品、ずっと読ませてもらってます!ついに!秘書さんがホントの気持ちを社長に伝えましたね!すごく切ないけどドキドキしてしまいました…!続きが気になるのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: ceaba55208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミラノスカイ | 作成日時:2016年6月12日 19時