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Lens.138 ページ18








社内に戻る前にまた少し気になることが出来た。



小林が言ってた、『イイ感じに人望も無くて社員からの評判も良いことはないのに突然それを覆すような秘書が現れたら貶めたいのが普通だろう。』



「…………覆す?」





社長に人望が無いのも評判が良くないのも知っている。けれどそれを俺が覆した記憶はない。

少なくとも今現在も社員は社長を良くは思っていないだろう。なにせあの人は変人だから。


とりあえず、俺がそう思っているしそう感じ取っているのに、………覆す??…理解できない。

そりゃあ今は社員には社長を良くは思ってもらいたいけれど俺が部署にいる時俺自身も社長を毛嫌いしていたのだから覆すだなんてそんな容易い事じゃない。



小林は、そして社長の弟の代表取締役だという人は、何故そう思ったのか。不思議でならない。



ブツブツと脳内に巡らせながら社内に戻っているとエントランスで懐かしい顔ぶりを視界に捉え、そいつも俺を視界に捉えると満面の笑みで走り寄ってきた。





「翔さん!!」

「お〜潤、」

「昼行ってたんすか?」

「んーー、まぁ、うん。」

「へぇ、珍しいですね社長と一緒じゃないの。」

「そうか?」

「当たり前ですけど秘書に就いてからは社長と行動を共にしてたじゃないですか。あっもしかして遂にあの変人社長に耐えきれなくなりましたか?!」

「…はは、笑えない冗談だな、」




潤もこんな調子だ、覆すだなんて、間違っている。






「戻らなくていいのか?もう時間だぞ。」

「あぁはい戻りますけど、」


チラ、と潤は先程立っていた場所に目をやる。

それを追いかけるように俺もそこに視線をやって、察する。






「仲良くやってんじゃん。」

「え、ええ?」


少し顔を赤くして焦ったような潤にあまり、良くない感情を抱く。




「俺がいなくても、」



「え?」

「あぁ、いやなんでも。」



無意識に零れた言葉に、自分は相変わらず弱いなは、なんて。



「待ってたんならわざわざこっち来なくても良かったのに。……あいつ、探してるよ、戻ってやんな。」




人が行き交うエントランスでキョロキョロと周りを見渡して潤を探してるのは雅紀で。

潤と雅紀は手がかかる部下と同期で、俺が毎度毎度世話焼いてやって……って、部署の時の話だけれど。


「じゃ、すいません失礼します。」


頬を染めて雅紀の元に走っていった潤に、寂しい、だなんて、らしくない。

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adg567(プロフ) - 2人を味方につけた社長は無敵ですね今後の展開も楽しみにしてます(^^)/ (2016年9月4日 20時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - adg567さん» やっと伝えました秘書さん〜( ; _ ; )物語に入り込んでくださって本当に嬉しいです( ; _ ; )楽しみにしていてくださいっご期待に添えるよう頑張ります! (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - ゆいぴょんさん» ずっと読んでくださったんですか!!有り難き幸せ〜( ; _ ; )そうなんですやっと言いました!長かったです本当もう手のかかる秘書さん( ; _ ; )笑 応援ありがとうございますっ頑張ります☆ (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
adg567(プロフ) - わ〜!とうとう気持ち伝えちゃった(*≧m≦*)でもまだまだ安心できない感じですね!!続き楽しみにしてます♪ (2016年8月12日 11時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぴょん(プロフ) - この作品、ずっと読ませてもらってます!ついに!秘書さんがホントの気持ちを社長に伝えましたね!すごく切ないけどドキドキしてしまいました…!続きが気になるのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: ceaba55208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミラノスカイ | 作成日時:2016年6月12日 19時

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