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Lens.137 ページ17








「1つ聞きたいことがある。」

『なんですか?』

「俺が社長側に傾いたらお前色々……まぁあることないこと掘り返すみたいな事言っていたよな。」

『言いましたね。』

「それをしたとして、立場が危うくなるのは俺じゃなくて社長だ。俺の精神的な面での嫌がらせだとしていても社長に被害が被る事は丸山に好かれるどころか嫌われるんじゃないか?」

『あぁ、なんだそんなこと……。そんなの簡単なことですよ。窮地に晒された社長を櫻井さんじゃなくてうちの丸山が助ける。そんなアクションさえあれば丸山だって良い気にもなるだろう。俺が引っ掛けたことなんてどうでもいい。』



……下衆だな。




『それに、気になっているでしょうから教えてあげます。何故他社の私があなたにこんなこと出来るのか。何故丸山があなたの立場に入れるか。それはね、経済界トップのまぁ経済界の代表取締役からの直々のご命令でねぇ、私らみたいな底辺は逆らえないんだよ。』


「……うちの会社はなかなかの大企業ですけれど。」


『だからだよ。世界有数の大企業の二宮グループ、その社長が気に食わなくてそれでもイイ感じに人望も無くて社員からの評判も良いことはないのに突然それを覆すような秘書が現れたら貶めたいのが普通だろう。』



……普通か?それは。

まぁこいつらに普通の価値観を持っているとは思わないけれど。




「なんでまたうちが。」


『そりゃあその代表取締役がお宅の社長の親族だからだよ。』


「………は?親族?」


『正確には二宮和也の弟ってところかな。』


「………弟?」





そんな話、聞いたこともない。


…当然か、家族の話なんてしたことないしそれに社長はあまり自分のことは話さない。



『あそこの兄弟はずいぶんなイザコザがあるからねぇ。ま、話は分かっただろう。お偉いさんにはうちの逆らえないの。』


他社のこいつらが突然しかけてきたのも、丸山がうちに入れるのも、その社長の弟だという代表取締役の命令と小林の昇進が理由。


……そんなことで、なんて言いたいに決まっているが社長に手を出されるくらいなら俺が辞めることを決意して正解ってことだ。


ふぅ、と安堵の息をもらして小林との通話を切った。



社長にもあの会社にもなにも被害はいかないし安心だ。



………告白の返事、待てなんて図々しいことを言ってしまったけれど、本当に待ってくれるだろうか。


社長は意外と頑固なところがあるから分からない。

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adg567(プロフ) - 2人を味方につけた社長は無敵ですね今後の展開も楽しみにしてます(^^)/ (2016年9月4日 20時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - adg567さん» やっと伝えました秘書さん〜( ; _ ; )物語に入り込んでくださって本当に嬉しいです( ; _ ; )楽しみにしていてくださいっご期待に添えるよう頑張ります! (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - ゆいぴょんさん» ずっと読んでくださったんですか!!有り難き幸せ〜( ; _ ; )そうなんですやっと言いました!長かったです本当もう手のかかる秘書さん( ; _ ; )笑 応援ありがとうございますっ頑張ります☆ (2016年8月12日 17時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
adg567(プロフ) - わ〜!とうとう気持ち伝えちゃった(*≧m≦*)でもまだまだ安心できない感じですね!!続き楽しみにしてます♪ (2016年8月12日 11時) (携帯から) (レス) id: ae6ca517f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぴょん(プロフ) - この作品、ずっと読ませてもらってます!ついに!秘書さんがホントの気持ちを社長に伝えましたね!すごく切ないけどドキドキしてしまいました…!続きが気になるのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: ceaba55208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミラノスカイ | 作成日時:2016年6月12日 19時

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