Lens,90 ページ30
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『...あぁ、翔さん、翔さんて外国の人好み？』
『...はい？』
『外国の人。』
『え、...や、僕は別に、』
『ふーん、男は？』
『...や、すいません、それってどういう、』
『そのまんま。』
『あ、の...男性に好みもなにも無い、です。』
『ん、ならいいや。』
あぁ、懐かしいな。そんなに前でもないのに。
俺を見据える社長に、前髪から覗いた強い瞳に、圧倒されないように。
携帯の向こうから聞こえる現実に屈しないように。
口を開いた。
「僕、社長しか好きじゃないんで。」
心底驚いたように目を見開く社長。
俺は、ずっと社長しか見ていないって言うのに。
「小林さん。その件お断りさせてもらいます。」
『....は？』
「僕、この変人社長の側近辞めたくないんです。」
『...君が、断るとは思っていなかったけれど、そうだなぁ。君の応えがそれなら別に構わないけどね。けれど君の会社に断られるのは二回目だ。痛い目みないと気が済まないならそうさせてもらうけど。』
「僕を標的にしますか？構いませんよ、僕は。」
『頼もしいねえ。でもそれだと面白くないから君にはなんの手も出さないよ。お宅の社長の立場を無くしてあげことも出来るんだけど。』
「....そんなことしたら丸山くんが傷つくんじゃないですか。」
『ふぅん、...意外と生意気なんだね。まだこの業界に入って間もないのに。調子にのっていたら痛い目見るのは君だよ。』
ブチッと切れた通話。
....丸山くんの機嫌損ねたくないなら社長の立場無くすような事したら完璧に機嫌損ねると思うんだけど....。
ま、一応気をつける、かな。
「社長、小林さんが言ってたウチ会社に断られるのは2回目ってどういう、」
「翔さん。」
「....はい？」
「........、」
「........あ、」
あれか。社長が言いたいのは、なんとなく、分かる。
今思えばかなーり恥ずかしいし、かなーりやっちゃってる。
「....あーえっと、告白じゃ、無いですよ。」
いつかの、社長みたいだ。
「告白じゃないです。けど、好きじゃないわけじゃないです。」
あぁ社長みたいに上手く言えない。
「分かってますよ。」
けれど、社長が笑うから、もうそれでいいや、って。
浮かれてる場合じゃないのに。
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夢咲美森 - あけましておめでとうございますm(_ _)m新年早々面白かったです(^o^)チョードキドキしました(≧∀≦)また今年も更新頑張ってください(・ω・)ノ応援しています)^o^( (2017年1月13日 20時) (
レス) id: fccf25a126 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - お餅さんさん» 本当ありがとうございます！！( ; _ ; ) (2016年3月21日 2時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - 櫻宮大好きさん» お待たせして申し訳ありません( ; _ ; ) (2016年3月21日 2時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
お餅さん(プロフ) - いや、この言葉を聞けて嬉しかったです!!私、ミラノスカイさんに並べるよう頑張ります!! (2016年3月17日 15時) (レス) id: 55f73a3cfe (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮大好き - 続き、まだですか。楽しみにしています。 (2016年3月16日 23時) (レス) id: 7a5498f3c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミラノスカイ
| 作成日時：2016年1月17日 21時
