Lens.85 ページ25
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「んー........、」
そう、猫みたいに頭を擦り付けてくる社長はやっぱり疲れてて、
腰に巻き付いた腕も、離れる気配は無かった。
こういう、弱った？社長を見るのはたぶん初めて。
だから、そう、だから、
言い訳がましいかもしれないけれど、どんなに社長と会うのが嫌でも、社長の傍に丸山とかいう人がいて、どんなに情けなく泣きじゃくっても、
この人が俺を必要とするなら、こうしていたいと思った。
智くんに、迷惑はかけっぱなしで、
そりゃあ冷徹人間でもないんだから罪悪感はあって。
でも、優先したいのはこの人で。
あー俺いつからこんな最低なんだ。って。
世話になってんのに色恋に負けて周りもぼやけて。
最低っていうか、もう重症だな。
いつから俺はこの人にのめり込んでる。
こんな変人のどこが良いと思ったのか、自分でさえも分からない。
指先に触れる柔らかい髪に、胸元に埋まる綺麗な顔に、
頭がクラクラする。
「....社長、疲れているのは分かるんですけど、そろそろ.....。」
「なんで。」
「いや仕事もありますし、」
「まだ大丈夫ですよ。」
「いえ、休んでいた分溜まりに溜まって、」
「何。そんなに仕事したいの。社長がこ〜んな寂しそうな顔してるのにぃ？」
と、顔をあげてわざとらしく目を潤ませるこの人は本当に子犬みたいで。
人の気も知らないで、、俺だって別に急いでないけど今は秘書なんだし、
脳内にそう何回も言い聞かせてる。社長より、仕事。仕事。仕事。
「翔さんはさぁ、もっとこう気を抜いたらいいのに。」
「仕事では気は抜きませんよ。」
「そんな事してたら疲れちゃいますよ。気楽にしないと。」
「元からこういう人間なんで大丈夫です。」
社長の上から降りようと試みるも、
目の前のこの人は腰に回した腕を緩める気は到底無いようで。
ニヤニヤとした口角が俺の視界に入るばかり。
「社長、」
「もうちょっと。」
「っ、」
「あとちょっとでいいから、ジッと、」
してて。
そういうんだろうなと思った口は、声は、
突然開いた扉の音にかき消された。
「二宮さんッ！！見っけ！！！！」
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夢咲美森 - あけましておめでとうございますm(_ _)m新年早々面白かったです(^o^)チョードキドキしました(≧∀≦)また今年も更新頑張ってください(・ω・)ノ応援しています)^o^( (2017年1月13日 20時) (
レス) id: fccf25a126 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - お餅さんさん» 本当ありがとうございます！！( ; _ ; ) (2016年3月21日 2時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - 櫻宮大好きさん» お待たせして申し訳ありません( ; _ ; ) (2016年3月21日 2時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
お餅さん(プロフ) - いや、この言葉を聞けて嬉しかったです!!私、ミラノスカイさんに並べるよう頑張ります!! (2016年3月17日 15時) (レス) id: 55f73a3cfe (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮大好き - 続き、まだですか。楽しみにしています。 (2016年3月16日 23時) (レス) id: 7a5498f3c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミラノスカイ
| 作成日時：2016年1月17日 21時
