Lens.77 ページ17
・
「翔さんは昔から無謀なんです。無茶も無理も限界越えてもやるんです。」
「.......」
「翔さんはワーカーホリック過ぎるんです。社長も気づいているんならスケジュール詰め込んで翔さんが倒れるような雑な扱いしないでください。翔さんは俺の尊敬する、」
「モアイくんが翔さん大好きなのは分かるけどさぁ、」
「も、モア...ッ、」
「翔さんは大人だよ。自分の限界の線引きは分かっているはずだし無理してるのは癖だろ。息抜きもさせているつもりだけど今回倒れたのは私が悪い。けどモアイくんは翔さんの後輩をやってて、それを学生時代とやらに気づいていたんならモアイくんも何かしら出来たんじゃないかな。」
「っ、俺は、翔さんと学年は違うし、」
「俺だって翔さんと立場は違うよ。社長と秘書って近い存在だと思ってるでしょ。全然違う。明らかな壁がある中で俺は俺が出来る限りで翔さんを気に掛けてんの。」
まぁそれが行き届かなくて倒れたんだけど....。
熱出てるってのも気づかなかったし...。
「しっかり見てやれなかったのは悪かったよ。でもそれが俺が翔さんを雑に扱ってるだなんて。酷いなぁ。見たこともないくせに。」
知らないくせに。何も、知らないくせに。
俺より近い立場にいながらも勿体ないことして。
俺は羨ましいよ。
翔さんにキチンと見られた事なんて無いんだから俺。
大切にしたいのに。雑に、扱ってるだなんて、
そんな、そんな刺さることはない。
「モアイくんの気持ちは分かったよ。分かったから、俺に関わらないでくれるか、」
「................っ、」
俺より年下で、部下で、未だ新人のこんなモアイくんに嫉妬なんかして。
格好悪い。
目の前で倒れた翔さんも、今は大野さんに看病してもらって。
相葉は相葉でこんなモアイくんを優しい目で見てて。
俺は。俺は１人で。
最初から１人なのに。
自ら望んだことなのに。
翔さんを秘書にするんじゃなかった。
一度知った温もりがどこかに行ってしまうだけで、
ああ怖い。怖いんだ。
大野さんに施されて。とられてしまいそうで。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢咲美森 - あけましておめでとうございますm(_ _)m新年早々面白かったです(^o^)チョードキドキしました(≧∀≦)また今年も更新頑張ってください(・ω・)ノ応援しています)^o^( (2017年1月13日 20時) (
レス) id: fccf25a126 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - お餅さんさん» 本当ありがとうございます！！( ; _ ; ) (2016年3月21日 2時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
ミラノスカイ(プロフ) - 櫻宮大好きさん» お待たせして申し訳ありません( ; _ ; ) (2016年3月21日 2時) (レス) id: b640a89147 (このIDを非表示/違反報告)
お餅さん(プロフ) - いや、この言葉を聞けて嬉しかったです!!私、ミラノスカイさんに並べるよう頑張ります!! (2016年3月17日 15時) (レス) id: 55f73a3cfe (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮大好き - 続き、まだですか。楽しみにしています。 (2016年3月16日 23時) (レス) id: 7a5498f3c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミラノスカイ
| 作成日時：2016年1月17日 21時
