ねぇ、こっち向いて[東海 虫眼鏡]-zawa-minaさんリク ページ34
僕の彼女は可愛くて、優しくて、明るくて、非の打ち所のない、完璧な人だ。
でも、少しだけ直して欲しいところがある。
「りょーくんは何でそんなにイケメンなんですか!」
「知らんし、俺はイケメンじゃないよ」
「そういう謙虚なところがイケメンなんだよ。そういうとこ好き!」
「…はいはい」
満足したと思ったら、今度はとしみつの所へ。
「としみつー!」
「何だ何だ…わっ」
「ふふー、ぎゅー!」
「ちっちゃい子みたいだなぁ、本当」
「ちっちゃくないし!」
としみつに抱きついたままニコニコしているA。何となく分かったと思うが、Aは酔っ払うとこんな風に周りの人に抱きついたり、好き好き言ってみたり…僕がいるにも関わらず、そんなことをするようになる。
せめて僕の所にも来てくれたらまだマシなのだが、全く来ないし、来ようとする素振りもない。
次はてつやの所に行くようだ。
「てっちゃーん!」
「何ですかAさん」
「てっちゃんさぁ、よーく見たらちょっとかっこいいよね」
「マジ?照れるやん」
「マジだよ〜」
満更でもないような顔でニヤつくてつやが気持ち悪い。ああ、イライラする。
A、こっち見ろよ。
するとてつやは、ハッと思い出したかのように言った。
「Aー、虫さんの所には行かないの?おーい、あれ…」
「…寝てね?」
「嘘だろ、自由すぎる…」
てつやにくっついて動かないと思ったら、なんとこの一瞬のうちに眠ったらしい。としみつの言う通り、さすがに自由すぎる。
こんな早寝、のび太でさえもできないだろう。
「Aー、起きてー…ごめん、僕Aのこと連れて帰るね」
「片付けとかは俺らでやっておくよ」
「申し訳ない…ほら、A行くよ、皆にバイバイして」
「んー…うんー…ばいばい…?」
寝ぼけ眼で、足取りもおぼつかないA。どれだけ飲めばそんなに酔うのだろうか。
「ったく、危なっかしいなぁ…ほら、A。おぶってやるから」
「んー…ふふ、ありがとう〜虫さん」
僕よりも少し小さいくらいなのに、軽々と持ち上がった。背中が少し温かかった。
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ねぎしお(プロフ) - zawa-minaさん» いつもリクエストありがとうございます!了解しました。遅くなってしまうとは思いますが、それまで少々お待ちいただければ幸いです (2018年3月7日 0時) (レス) id: 78c68bbdf5 (このIDを非表示/違反報告)
zawa-mina(プロフ) - 自分の気持ちに気づく。夢主と付き合う。みたいなのお願いします! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 2d47d3844b (このIDを非表示/違反報告)
zawa-mina(プロフ) - ありがとうございました!またリクなんですが、彼女ありのざわくんが夢主に惚気話をしてざわくんのことが好きだった夢主は勢いで告白してしまう。慌てて謝るがざわくんはその事で頭がいっぱいになりりょうくんに相談。本当に好きなのは彼女なのか質問され (2018年3月4日 0時) (レス) id: 2d47d3844b (このIDを非表示/違反報告)
ねぎしお(プロフ) - 月夜さん» いつも本当にありがとうございます〜!了解しました! (2018年2月24日 23時) (レス) id: 13b3492284 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです!またとしみつでとしみつには彼女がいるけど、夢主を好きになってしまい彼女と揉めながらも別れて夢主にアピールして付き合うようになゆお話お願いします。夢主は一般人で大人っぽい清楚系で。としみつに彼女がいることを知らない設定でお願いします。 (2018年2月19日 23時) (レス) id: 8724e14dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねぎしお | 作成日時:2018年1月2日 19時