俺だけの秘密[東海 りょう] ライカさんリク ページ25
ここは岡崎にある映像制作会社。規模は小さいが仕事内容は多めで、忙しいが充実した毎日を送っている。
「A、おはよ」
「あ、先輩、おはようございます」
「この間お願いしたやつ、できそう?」
「はい、今日中には」
「ありがとね、頑張って」
ぽん、と私の頭を撫でて自分のデスクに行くりょうく…いえ、先輩。背が高くて、笑顔がよく似合う。私はそんな先輩の部下であり恋人だ。
てきぱきと仕事をこなす姿は本当にかっこいい。
「私も頑張ろ…あれ、ここ、どうするんだっけ。ねぇ、ざわくん」
…
Aは俺の部下。そして、皆には秘密だけど俺の彼女。明るく可愛らしいが、仕事に対する姿勢は真面目で、多くの人から高く評価されていて、今もとある企業のCM制作を任せている。が、少しだけ気に食わないことがある。
「ねぇ、ざわくん」
「何?」
「ここってさ、どうすればいいの?」
何か分からないことがあったらしく、近くの席のざわくんに質問している。確かに動画編集などは彼の方が上手だ。
「ざわくんすごい!ありがとう〜」
「どういたしまして」
「何でも出来ちゃって羨ましいよ〜」
「Aだって、それかなり大きい仕事じゃん」
楽しそうに笑っている二人。くっそ、何だよ。
胸の奥がもやもやする。
「A」
「せ、先輩」
「ちょっと来てもらえる?」
「え、でも…」
「いいから」
「わかりました…」
Aを連れてほぼ誰も使わない廊下の奥の部屋に入った。もちろん鍵は閉める。
「あの、先輩…?」
「今は名前でいいよ」
「りょうくんどうかしたの…?」
人のことを嫉妬させておいて、全く気づかないなんて鈍感にも程がある。きちんと教えてあげないといけないようだ。
「A〜」
「何…きゃっ」
Aにいわゆる壁ドンのような事をしてみた。彼女は顔を真っ赤にしている。
「ねえ、ざわくんと何話してたの?」
「えっと…動画作るのでわかんないのがあったから聞いてたの…」
「ダメとは流石に言わないけどさ、あんなに仲良さそうにしてるの見せられちゃったらさ、俺も嫉妬するんだよね」
「ごめんなさい…」
「平気だよ、その代わり…」
Aにさらに顔を寄せる。りんごみたいに顔を赤くしてあわあわしていて、可愛い。
「りょ、りょうくん、顔近すぎるよ……恥ずかしい…」
「いいでしょ、恋人なんだからさ。ねえ、A」
俺は彼女の耳元で言った。
「俺しか知らないAの可愛い姿、見せてよ」
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ねぎしお(プロフ) - zawa-minaさん» いつもリクエストありがとうございます!了解しました。遅くなってしまうとは思いますが、それまで少々お待ちいただければ幸いです (2018年3月7日 0時) (レス) id: 78c68bbdf5 (このIDを非表示/違反報告)
zawa-mina(プロフ) - 自分の気持ちに気づく。夢主と付き合う。みたいなのお願いします! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 2d47d3844b (このIDを非表示/違反報告)
zawa-mina(プロフ) - ありがとうございました!またリクなんですが、彼女ありのざわくんが夢主に惚気話をしてざわくんのことが好きだった夢主は勢いで告白してしまう。慌てて謝るがざわくんはその事で頭がいっぱいになりりょうくんに相談。本当に好きなのは彼女なのか質問され (2018年3月4日 0時) (レス) id: 2d47d3844b (このIDを非表示/違反報告)
ねぎしお(プロフ) - 月夜さん» いつも本当にありがとうございます〜!了解しました! (2018年2月24日 23時) (レス) id: 13b3492284 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 面白かったです!またとしみつでとしみつには彼女がいるけど、夢主を好きになってしまい彼女と揉めながらも別れて夢主にアピールして付き合うようになゆお話お願いします。夢主は一般人で大人っぽい清楚系で。としみつに彼女がいることを知らない設定でお願いします。 (2018年2月19日 23時) (レス) id: 8724e14dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねぎしお | 作成日時:2018年1月2日 19時