相葉と ページ45
．
「ねえ、松潤。放課後ちょっといい？」
その日、午後の授業を遅刻して学校に戻った俺を、相葉が呼び出した。
未だ昼間の、翔との熱が冷めやまぬ中で、俺は必死にそれを押しとどめて呼び出しに応ずる。
そしてやって来た、誰もいない放課後の屋上、西の空がやっと赤く色付きだした頃、男が2人フェンスに背を預けていた。
「なんだよ、俺になんの用？」
「翔ちゃんの事だよ」
…予想はしていたにも関わらず、ギクリと肩が跳ねた。
平然と言った相葉は、今日の出来事をすでに知らされているのだろうか。
その疑問はすぐに解決した。
「翔ちゃんとキスしたんだって？良かったじゃん、これで晴れて恋人同士なんだ」
「…お前、それ言いふらす気？そのネタ餌に俺をゆすろうってか」
「そんな事するわけないじゃん、翔ちゃんが悲しむ」
「ああ、そう…」
相葉は苦手だ、感情をすぐに表に出すから、戸惑ってしまう。
しかし、なんだか今日の相葉は違う意味で苦手だ。
とても表情が掴みにくい。
笑っているようで、泣いているようで、それでいて凄く冷たい。
恐怖すら覚える。
「翔ちゃんが1年の時サッカー部のマネージャーの事好きになってさ、俺その子に猛アタックして俺に惚れさせた」
相葉が、問わず語りに話す。
まるで独り言のような話し方だが、俺に聞かせているのだろう。
「作戦通りその子は俺に告白してきたよ。すぐに振られちゃったけど。なんで振られたと思う？」
「…さあな」
「マサキは私の事ちっとも見てない。マサキが見てるのは、櫻井くんだけ…だって」
何が言いたいのか、さっぱり分からない。
ただ、相葉の醸し出す空気が異常で、俺は生唾を飲むばかりだ。
「その通りだった。俺は、翔ちゃんとその子が付き合うのが嫌で、翔ちゃんの恋を邪魔するために彼女と付き合ったんだ」
「…なんで、そんな事したんだ」
「好きだったからだよ、翔ちゃんの事が…」
ニノの言葉がリフレインする。
男で翔におかしな目を向けているのは、俺と相葉。
たしか、そんな事を言っていた。
あいつのスパイ並みの観察眼に、こんな状況でも俺は呑気に感心していた。
俺はこれから、相葉の爆弾発言により本日何度目かの硬直をすることになる。
「ねえ松潤、俺さ…g a yなんだよね」
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いちごぱんつ(プロフ) - 鞠さん» 更新できなくて申し訳ありませんでした！！また応援よろしくお願いします！！ (2016年8月12日 18時) (
レス) id: cf76ca5eaa (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - あやかさん» ms os大好きとはうれしいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2016年8月12日 18時) (レス) id: cf76ca5eaa (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - ミロさん» はじめまして！！ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！(^o^) (2016年8月12日 18時) (レス) id: cf76ca5eaa (このIDを非表示/違反報告)
鞠(プロフ) - はじめまして！いつも更新楽しみにしておりました。しばらく更新がなくどうしたものかと心配していたのですが復活という事で本当に安心しました(;_;)これからも素敵なお話楽しみにしてます！ (2016年8月12日 3時) (レス) id: 29db723076 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - はじめまして。ずっと待っていたので戻ってくださって凄くうれしい！MSもOSも大好物なので全作品愛読させていただいてました。完全復活バンザイです！これからまた楽しみが増えました！いちごぱんつさんのペースでかまわないので更新続けていただけるとうれしいです。 (2016年8月12日 3時) (レス) id: a16a47dad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年4月5日 8時
