46 ページ47
「それじゃあ少し休もうか」 「あぁ…」
屋敷の庭で稽古をとっていた。
始めてから数十分、伊黒が息切れしてきたので休憩をとらせる。
2人で縁側に座って冷えた麦茶を飲みながら、ちょっと話をする。
「あんたって… 体術使えたんだな……」
「まぁちょっとね。元は護身術として習ってたんだけど……
伊黒が言う体術というのは、小柄で力が弱くても使える護身術の事で身を守る方法ということで教えてみた。意味があるかは知らない。
その後も話しながら休んで数分。
「そろそろ稽古に戻ろうか。」
そう言って立ち上がる。竹刀を持って。
伊黒も回復したみたいなので休憩を終わらせて、また竹刀を握らせる。
じゃあ次は…と指示を出そうとした時、
「ちょっと良いか?」と伊黒が口を開いた。
「前々からずっとやってみたいと思ってたんだが… あんたは変な噂をたてられても柱になる為の実力はあるんだろ……?」
どういう事?と聞き返すと
「1回、俺と手合わせをしてほしい。俺は自分より強い奴の動きをみてそいつの戦い方を自分の戦いに取り入れてるんだ」
「だから俺が使っている呼吸と似ている、更には柱のあんたと戦ってみたいんだ。」
急に真剣な顔になっている伊黒。
私も別に伊黒の頼みなら引き受けるけど1つだけ問題が…
「別に良いけど… 私手加減出来ないよ?」
それでも大丈夫?と言うと、問題ないと伊黒。
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マロン栗(プロフ) - オオオオオ\\└( 'ω')┘//オオオオオ (2020年1月26日 17時) (レス) id: b90ff1ebef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マロン栗 | 作成日時:2019年9月14日 17時