突然の ページ45
無事再試にひっかかることなく
試験も終わり
その間、
私はグクを上手い具合に避け
そんな宙ぶらりんの状態のまま
長い夏休みを迎えてしまった。
夏休みに入れば
自動的にシフトも多くなり
テヒョン君と顔を合わす機会も多くなった。
「Aちゃんもう夏休みなの？」
「うん、いいでしょ」
自慢げにテヒョン君に言えば
ずるいずるいと駄々をこねてくる。
…それを私に言われても困ってしまう。
私は煙草を補充しながら聞く。
「てか、テヒョン君はテストこれからでしょ？」
「うん！」
それが何か？ってキョトン顔のテヒョン君。
ちょっと呆れる。
「テヒョン君、テスト勉強しないの？」
「え…俺、テスト勉強とかしたことないんだけど」
「テヒョン君ってもしかして…」
ゴクリと固唾を飲む。
「万年、再試常習犯です」
やっぱり。
そしてそこは自慢げに言うところじゃないよ。
呆れたように笑えば
テヒョン君もヘヘって笑う。
「あ、そーいえばさ」
「ん？」
突然、思い出したように
テヒョン君は話題を変えてきて
何だろうと耳を傾けてたら
「ジョングクと進展はあった？」
なんてとんでもないこと聞いてくるから
思わず持っていたタバコのカートンを落としてしまって、あちこちにタバコが飛び散った。
「Aちゃん、わかりやっす(笑)」
「わー、ごめん！」
床に落ちたタバコを集めて「はい！」って私に渡してくれる。
それから、質問の返事を待つように
テヒョン君は大人しく私を見つめてくる。
困ったな。
でも、テヒョン君になら別に言ってもいいや。
そう思った。
「あー、諦めることにしたの」
ヘヘってわざとらしくおどけてみせる。
「それ、ほんと？」
「ほんとだよ」
「…」
テヒョン君はそれっきり何も聞いてこなくって
私達の間にまた変な沈黙が流れる。
私も私でこの話題を掘り下げたくないから
敢えて何も言わずに
再び煙草の補充に集中してたら
「ねえ、Aちゃん」
「んー？」
「…俺、Aちゃんのこと好き」
「…」
「あ、間違えた。好きっていうより相当好きです」
突然そんなことを
真面目な顔して言ってきたから
持っていたタバコをまた勢い良く地面にばら撒いてしまった。
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あ(プロフ) - これ続き消しましたか？ (2020年8月4日 2時) (
レス) id: 3dd0ee7796 (このIDを非表示/違反報告)
zin(プロフ) - 上手くいかない、もどかしい、哀しい、辛い……。本当に切ないです。でも お話に出てくる子達が主人公をはじめ、みんなイイ子で魅力的です。ミンギュ君 テヒョン君、ナイスです！やっぱり私は胸が痛くなるけど 切ないお話が大好きみたいです^^ 更新楽しみにしています。 (2017年11月4日 1時) (レス) id: f535f69715 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - ミンギュ出てきた！ちょー嬉しい！！テテの「月が綺麗ですね」って言うのに凄くキュンキュンした！でもそれに「それ言われたら、死んでもいいって返すんだよね。」って言った主人公に一瞬、戸惑ったわww作者さいこーww (2017年11月3日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - オトコトモダチが1番大好きで更新されるの楽しみにしてます！ (2017年11月3日 6時) (レス) id: 4dbcce6e2c (このIDを非表示/違反報告)
マル - ヤバイです！めちゃくちゃキュンキュンします！2人の関係性が羨ましすぎで夜中にキュンキュンしてしまいました(^_^)更新楽しみにしてます！ (2017年10月28日 2時) (レス) id: 9861427ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆乳 | 作成日時：2017年7月2日 20時
