＊85 黒髪の女 ページ38
｢...えっ！？お姉さん強いんだね！
今のお姉さんがやったんでしょ？｣
ゴンは目を輝かせ、女に近づいた。
女は目を見開き、ゴンに微笑みかけた
｢ふふ、"お姉さん"っていう歳では無いけど....
...あ、もしかして貴方達私を助けようとしてくれたの？｣
｢そのつもりだったけど......必要無かったみたい
そういえばこのりんご...お姉さんのだよね？｣
ゴンはニコリと笑い、リンゴを女を女に手渡した。
｢ありがとう、
結構遠くに飛ばしちゃったから見つからないかと...｣
｢えっ？飛ばした...？どういうこと？！｣
｢......ふふふ、秘密よ｣
そう言って微笑む女を、
俺は改めてよく見てみた。
女は黒髪ショートカットで、少し背が高かった。
"お姉さんという歳では無い"と言っていたが
どうみても二十代前半の若者にしか見えない。
｢あ、私急いでるのでそろそろ行くわね
本当にありがとうね｣
女はリンゴが入った紙袋を抱え、路地を抜けていく。
俺は女の後ろ姿をぼんやりと見つめた。
｢キルア、強いね！あの人！
それに.........物凄く綺麗な人だった...！
俺あんな女の人初めて見た！｣
ゴンは目をキラキラさせ、感動していた。
まぁ、確かに強かったよな
あの女のオーラは.....多分俺よりも強かった。
｢あぁ、
それよりAの家早く探そうぜ、ゴン｣
｢うん！｣
...正直あの女の事が気になったが、
俺はAの家を探すべく、路地を出て
Aが作った雑な地図を見ながら家を探した。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
｢あ、薔薇が沢山咲いてる！
ここらへんかな？Aの家！｣
住民に話を聞きながら、俺達はついに薔薇が沢山咲いている場所に辿り着いた。
道沿いに家が沢山あった。
俺達はAの姿を探しながら道を歩く。
｢いないね、A｣
｢ここらへんの筈なんだけどな｣
地図が適当すぎて分かんねーんだよな...
家多いし、Aが立ってても見えない可能が........
『...おい、あれAちゃんだよな？』
『あぁ、帰ってきてたんだ！』
........."A"？
俺は隣にいる二人の男の視線の先を見る。
そこには、俺達が探していたAの姿があった。
Aを見た瞬間、俺は胸が妙に高鳴った。
Aは庭の柵に寄りかかり、本(おそらく漫画)を読んでいた。
目を伏せ、柵に寄りかかるAはなんというか...素直に綺麗だと感じた。
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みな - 最高です、更新たのしみにしてます！！ (2020年11月28日 13時) (
レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
セイナ(プロフ) - 続編おめでとうございます！この小説とっても面白いです！早く続きが気になります！ (2018年5月24日 7時) (レス) id: 7982c0411c (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜レモン - 茶兎さん» ありがとうございます！ (2018年5月14日 22時) (レス) id: 68b9bef38a (このIDを非表示/違反報告)
茶兎(プロフ) - 凄く面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年3月31日 7時) (レス) id: 5046266b34 (このIDを非表示/違反報告)
水野ミドリ(プロフ) - 蜂蜜レモンさん» おKです！むしろ大歓迎です！待ってます！ (2017年9月17日 23時) (レス) id: 7371dfda5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜レモン | 作成日時：2017年1月12日 16時
