＊78 俗に言うデートっていうやつ ページ31
｢本屋さんだよ〜」
｢本屋？あ、僕も行く」
｢おっけー！」
いや、待って......カルトちゃんと...お出かけ...？
｢これって俗に言うデート......」
｢いや、違うから」
はっきり言うね、カルトちゃん...
｢二人とも気をつけるのよ
特にAはいろんな意味で目を付けられやすいから」
｢そうそう、私の目珍しいからね〜......って
そういえばお母さん！
何で教えてくれなかったの！？私の目のこと！！」
｢ふふふ、目が珍しいからいつ狙われるか分からない...なんて言ったら怖くて一人で町も歩けないでしょ？Aにはそういうの気にせず暮らして欲しかったのよ
お母さんは小さい頃両親が過保護過ぎて大変だったわ...」
｢えっ、良い話...」
｢それに、Aのことは離れてても私がいつも守ってるから大丈夫よ。Aの生死に関わる出来事は全部防いでるから...」
お母さんはニコリと微笑んだ。
｢離れてても？それってどういう......
ん？そういえばカルトちゃんは？」
カルトちゃんはもうすでに歩き始めていた。
｢カルトちゃーん！待って！」
｢気をつけるのよ！A！」
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
｢よし、買えた！今月の新刊！」
本屋さんに来た私は漫画を数冊買った。
｢カルトちゃん！ようやく新刊をゲッツ出来たよ！」
斜め横にいるカルトちゃんの肩に手を置き.........ってあれ？カルトちゃんの華奢な肩にしては随分とがっしりしてるような？
そこにいたのは知らない男の人だった。
おかしい...さっきまでカルトちゃんがいたはずなのに......
｢は？......」
男の人は少しキレ気味の声で振り返った。
そして、男の人と目が合った瞬間、
男の人は顔を赤くさせ、口を大きく開けていた。
まずい...私の人生経験上かなりキレてる人の顔だ...これ...
｢すみません！肩間違いしてました！」
とりあえず急いでおじぎをして謝った
｢えっ、いや、あの...俺の方こそキレてすみません」
...あれ？怒ってない？
｢あの、ここらへんに住んでるんですか？
もし良かったら最近できたカフェに一緒に...」
｢えっ、カフェできたんですか？
じゃあ友達誘ってくるのでちょっと待っててくだ...」
｢A、早く行こう？」
後ろからパシｯと手を捕まれた。
｢えっ、カルトちゃん？」
カルトちゃんに手を引かれて、そのまま私は店の外に連れていかれた。
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みな - 最高です、更新たのしみにしてます！！ (2020年11月28日 13時) (
レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
セイナ(プロフ) - 続編おめでとうございます！この小説とっても面白いです！早く続きが気になります！ (2018年5月24日 7時) (レス) id: 7982c0411c (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜レモン - 茶兎さん» ありがとうございます！ (2018年5月14日 22時) (レス) id: 68b9bef38a (このIDを非表示/違反報告)
茶兎(プロフ) - 凄く面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年3月31日 7時) (レス) id: 5046266b34 (このIDを非表示/違反報告)
水野ミドリ(プロフ) - 蜂蜜レモンさん» おKです！むしろ大歓迎です！待ってます！ (2017年9月17日 23時) (レス) id: 7371dfda5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜レモン | 作成日時：2017年1月12日 16時
