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早いもので、もう文化発表会シーズンがやってきた
今年も引き続き『特別賞』は用意した
「特別賞なんですけど、
新人賞なくしたほうがいいかなって」
「うん」
「選考基準もちょっと考えた方が」
昨年度の反省も生かして、
少しずつ詰めていく
次年度の生徒会役員も一緒に仕事をする
私も一応次年度役員のメンバーだ
クラスの方でも、
指揮者伴奏者が決まってきた
先生の推薦で、私は伴奏者に決まった
指揮者は、昨年特別賞をとった蒼琉ではなく
クラスの学級委員をやっていた男子にきまった
少し、いや、かなり怖かった
彼は、私が少し距離を置いていることに気がついたのか
それとも好きな子を落とすことに本気になったのか
私に近づいてくることが減った
指揮と伴奏は一緒にできると期待していたのに、
その淡い期待も一瞬で消えてしまった
合唱はとても上手なクラスだ
私のピアノも下手ではない
でも、指揮者がやる気を見せてくれない
そのせいでまとまりが悪い
彼だったら
彼と創る合唱だったら
こんなことにはならないのに
そう思えば思うほど、
列の中で笑っている彼が憎く思えた
どうして、指揮者をやってくれなかったのだろうって
どうして、そこで笑っていられるのかって
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とまとちゃん(プロフ) - rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好きさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 19時) (レス) id: dbb7af4aeb (このIDを非表示/違反報告)
rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好き(プロフ) - 面白いですね (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5c4cf51bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作成日時:2018年2月3日 0時