【オリジナル】たいせつなひと (ページ2)

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序章ページ2

あなたは、私に会うといつも言う

『お前がこの世で1番大切な人だ』って。

それは、

久しぶりに会った成人式でも

たまたま会った友人の結婚式でも

一緒に飲みに行ったあの日も

あなたの結婚式の日も

あなたが父親になった日も

そして、今日迎える私の結婚式も。

この世で一番

なぜ、それが私なのか

なぜ、あなたの隣にいるのは私じゃないのか

あなたはいつも、私を困らせる

どうしてと思えば思うほど

すごく苦しくなる

その分、

もしかしたら嬉しくなるのかもしれない

たった一人、あなたのために生きることができたら

あなたが私にとって一番大切な人になってくれたら

もう叶わない夢だ

これを壊したのは紛れもなくあなたであって

絶対に私ではない

でも、

きっかけは私なのかもって

まだあなたが好きだから、

あなたと同じ道を行きたいから

全てをあなたのせいにはできない

どうして、こうなってしまったのだろう。

私には全く検討がつかない。

知りたい

探したい

わかりたい

もう、衝動にかられては、全てが遅かった

「私の何をもって一番大切な人だと思うの？」