【オリジナル】たいせつなひと

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「Aー」




入学式が終わってから、彼が私の元へ来た



私の隣には杉村くんがいる






「俺は杉村直矢！直矢ってよんで！よろしく！」








それだけ言って満足したのか、


別の友達の元へ向かっていった







「なんなんだ？」





「杉村くん、いい子だよ


明るくて面白くて」




「ふぅーん」









二人で提出物のチェックをした




彼は私の隣の席だ







反対の隣が杉村くん









それから、SHRが始まって



担任の自己紹介が行われた








その後、部活紹介や、宿泊研修の説明




年間予定の説明も行われた









「ねえ、Aさんは部活決めたの？」





「全然、杉村くんは？」




「運動部！」




「具体的には決まってないんだね」









思わず苦笑いをしてしまった




この子すごくかわいい









「直矢は、中学ではなにやってたんだ？」






「俺、サッカーだよ！


蒼琉は？」





「テニス」









確かにサッカー部ぽいチャラさだ





なんとなく納得が行く









「3人で同じの入ろうよ！」




「お、いいな」








勝手に彼と杉村くんで話が進められている







「却下、運動部はやだ」









その後両サイドから、マネージャーでもいいから



って言葉が聞こえてきたけど、



私には、運動部の選択肢は全くなかった

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