【ONE PIECE】赤髪の女 (ページ43)

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ルフィは覇気が使えない

それは自然系(ロギア)の能力者である、クロコダイルには分が悪い

でも、戦う方法を見つけたようだ

それが水を使うこと

でも、先ほどの戦いで水を使い切ったようで、今は、血を頼りに戦っている

ルフィ優勢だと思ったその時だった

クロコダイルはフックを外して、毒針を出した

ルフィは毒針に刺され、毒に侵されつつも頑張っている

私は弟が頑張るのを見守って、願うことしかできない

悔しい

アラバスタで私は何もできていない。

怒りが頂点に達したルフィは、ただひたすらクロコダイルを殴る

どこまでもどこまでも上にあがっていく

その間に海楼石の錠を外して、それを見守る

落ちてきたのはルフィひとり。

ルフィは私の方を見て微笑んだあと、意識が切れたのか目をつぶって私の上に落ちてきた。

「…ルフィ！ルフィ！！」

毒がまわりすぎている。

早くチョッパーの所に連れて行って解毒しなきゃと思っても、上に行くのもままならない。

私はコブラさんもニコ・ロビンも連れていかなきゃいけないから。

「解毒剤よ」

私の足元に転がってきたのは、解毒剤

それはニコ・ロビンからだ

「…ありがとう」

私は急いで解毒剤をルフィに飲ませ、コブラさんを立たせて、ニコ・ロビンを担ぐ

ニコ・ロビンは離して、置いていってと繰り返しているが、ルフィがそれを許すはずがない

その私の考えは正解だったようだ

「うるせえ」

すごい機嫌悪いからね。

ニコ・ロビンを外に逃がしてから、私はルフィとコブラさんを連れて、広場へ向かう

外は雨が降っていて、クロコダイルの周りには海軍。

勝ったんだ…と納得させるには充分であった