トラウマ ページ9
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あれから俺と櫻井は、教室でもちょくちょく口を利くようになった。
いつも櫻井の後をつんだってる相葉とも必然的に知り合い、ニノという共通の友達を持つ俺に、彼は馴れ馴れしく接してくる。
４月も終わりに近づいているこの時期、俺がまだ学校に来ているのはかくじつにそのおかげ。
「潤くん、最近なんか楽しそうだね」
「…そうか？」
「うん、笑うようになった。櫻井のおかげかな」
「いや、別に…櫻井は関係ねぇよ」
いきなりの図星に心臓が止まりかけた。
この友人は、時々怖いほど鋭い。
「この調子でさ、こんどの球技大会出てみれば？」
「それは無理だ！」
ほら、こうやって的確に核心を突いてくる。
思わず声を荒げた俺に、ニノは想定内だと言わんばかりに軽く謝った。
顔の広いコイツは、俺の過去など遠に知っているのだろう。
その上で今の質問を投げかけているのだ、どこまでも器用で一枚上手な彼に、俺はいつも頭が上がらない。
「ま、焦ることでもないかもしれないしね」
そう言ってニノは俺の背中をぽんと叩いた。
焦ることでもない、という事は、いつかは向き合わなくてはならないといいたいのだろう。
俺はそれに気づかない振りをして、少しだけ歩幅を大きくした。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
