二人 ページ7
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ドキ、とする。
…今名前呼ばれたよな。
保健室の先生はいないし、とゆうかこの部屋にはどう見ても2人しかいない。
となると必然的に、呼んだのはベッドの中の人と言うことになる。
ベッドの足元に揃えて置いてある上履きを見ると、なんとそこには小綺麗な字で“櫻井”と書かれていた。
櫻井って、あの櫻井だよな…？
乱暴に閉めたカーテンを今度はそっと開けると、布団に丸まっていた彼が、今度はこっちを向いていた。
「…櫻井？」
「やっぱ、松本だ」
決して良いとは言えない顔色で微笑む櫻井は、普段と違いなんとも弱々しかった。
以前ニノから聞いた入院と言う言葉を思い出し、少しヒヤッとする。
「…大丈夫か？」
「うん、ありがと。松本は…体調不良ってわけじゃなさそうだな」
「ご名答」
俺がそう言うと、櫻井は楽しそうに笑う。
多分、この笑顔に惹かれて恋に落ちた女は多いと思う。
「松本おもれー、てかなんか意外だった」
「そうか？」
「うん、心配してくれたし。勝手に変なイメージ持ってた、ごめんな」
「いや…俺こんなだし、逆に良い人そうって言われたら引くわ」
櫻井が笑うから俺もつられて笑うと、彼はベッドの端をポンポン叩いた。
血色悪い櫻井に少し気が引けたが、 お言葉に甘えて慎重に座る。
立って見るより比較的近くなった彼の顔はやはり整っているが、少し苦しそうにも思えた。
ベッドサイドのテーブルには未開封のおにぎりとゼリーが置かれていて、昼飯を食べていないことが推測できる。
「それ食っていいよ」
俺の視線に気付いた櫻井がそんなことを言う。
…そんなにひもじい顔をしていただろうか。
「アンタのだろ？」
「俺いらない。でも食べとかないといろんな人に怒られる」
「だから俺に食ってもらおうってこと？」
コクンとうなづいた櫻井を見届け、俺はサイドテーブルからゼリーだけ手に取り封を開けた。
そして、スプーンの袋も開けて食べるだけの状態にしてから、櫻井の目の前に差し出す。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
