笑った ページ36
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「そんなこと思ってねぇ、て顔してんな。ま、だと思ったけど…」
「…なんか言ったか」
「イヤ、なんでもねぇ。それよりお前どうせこれからサボってもいいと思ってんだろ？」
「は？…まあ思ってるけど」
話が全く読めない。
「翔くん早退させるから、お前付き添え」
「俺が！？」
急展開に目を丸くする俺なんて完全無視で、大野は櫻井の元にスタスタ歩いて行き、くったりした身体を優しく抱き起こした。
「おい松本！俺教室にカバン取りに行ってくるから、お前翔くんの意識覚醒させとけ！」
「イヤ、おれそんな専門知識ねぇし、てかこんな具合い悪そうなんだからもう少し…」
「そんじゃ、頼んだぞー」
聞けよ！
さっさと保健室を後にした大野に代わり、身体を起こされた櫻井の背中を支える。
何が起こったの？と言いたげな表情でこちらに虚ろな目を向ける櫻井はなんだか母性本能をくすぐられた。
「あー…、その、なんか俺が送ってくらしい。櫻井のこと」
「…いいの？」
櫻井の表情が、一気に申し訳なさでいっぱいになった。
なんと言うか、わかりやすい奴だな。
会ってまだ間もない俺ですらこれだけ分かるのだから、大野や相葉なんかは表情から感情を紐解くなんて簡単なのかもしれない。
だったらさっき大野が言っていたことも、きっと本当なのだろう。
「いいよ、どうせサボるし。…それよりお前大丈夫なのかよ？」
「……大丈夫…ごめんな？汚くて」
やはり、櫻井に不安が滲む。
そんなこと気にしてねぇ、伝えないと。
なんとしても、伝えたい。
なんでもいいから言え、俺！
「なんで謝んの？謝ったら、去年ノロで吐きまくった俺に失礼じゃねぇか」
切羽詰まった口から出たのは、全く的を得ない言葉だった。
…何言ってんだ。
今のは無いわ、流石にもっと気の利いたこと言えただろ！
ほら、櫻井だって目丸くして…
「ぷっ、ハハ、そんなこと言われたの初めてだぞ？」
…笑ってくれた。
腹を抱えて、楽しそうに。
やっぱおもれー松本、って、顔を皺くちゃにして。
それを見てたら、自然と俺も笑えてきて、二人して笑いあった。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
