罪悪感 ページ35
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「翔くん、もういいか？」
どれ位経ったか分からないが、櫻井の息遣いが落ち着いてきたころ、大野の聞いたこともないような優しい声が聞こえた。
終わったんだ、と、正直ホッとする。
チラと櫻井の方を見ると、元通りベッドに沈み込み、その顔は疲れ切っていた。
その様子が、とてつもなく心配になった。
同時に、大きく後悔する。
体調はもちろん。
だが今は、それよりも心情が気になる。
櫻井は俺に外へ出ろと言った、なのに俺はここにいるのだ。
気にしているのではないだろうか。
誰だって見られたく無いであろう姿を、結果として俺の前でしてしまったのだから。
のろまな俺の行動が、彼のプライドを傷つけてしまってはいないだろうかと、それが一番心配だった。
「松本、ちょっと来い」
動けずにいる俺を、大野がこちらを見ずに呼ぶ。
保健室に備え付けられた小さな洗面台で後処理をしていた大野は、俺が近づくと手に付着した水滴を子供みたいに振り回して俺に飛ばして来た。
そして、小声でこう言う。
「翔くんさ、ちょっと気にしてるかも」
…やっぱり。
「つっても、見られたくなかったとかそうゆうんよりさ…たぶんお前が気分悪くしてねぇかとか考えてんだと思う」
「そんなこと…」
「もっと言うと、お前に引かれてないかとかな」
っ、そんなこと、思うわけない。
なぜ自分がこんなにムキになっているのかは分からない。
だけど、自分が櫻井のことを嫌に思うというフレーズに、無性に腹が立った。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
