試合 ページ24
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生田斗真って奴が、試合に出てた。
楽しそうにボールを蹴ってた。
俺のしてしまったことに、時効があるとは思っていない。
だけど、俺の今までの行動が、彼への償いになるのかと言われたら、きっと答えられない。
立ち上がった人間は、人を恨んだりなんかしない。
斗真は、人を恨むような人間だったか？
いや違う。優しくて、男気があって、強くて、皆から愛される、そんな人間だった。
俺はいったい、何から逃げていたんだろう。
試合は当然のように櫻井を中心に回っていった。
櫻井は人を使うのが非常にうまく、フリーになった奴に的確にパスを回す。
忘れていた感覚が、蘇る。
グラウンドを走るとき頬に当たる風、ボールを強く蹴った時の衝撃、点が入ったときの喜びと歓声。
すべてが懐かしかった。
次第に体が慣れてきて、やっとブランクが抜けてきたころには、俺は櫻井に次いでゲームの中心に立っていた。
ああ、まるであの時にそっくりだ。
いつまでも過去に囚われるのはもうやめろ、前に進め
なんだか、斗真がそう言っている気がした。
「松本、パス！」
櫻井が、ゴール前絶妙のタイミングで俺にパスを回す。
ゴールまでの距離は10mほどのシチュエーションは、あの試合に似ている。
ただ違っているのは、相手のうざったい敵は櫻井がきっちりマークしているというところ。
シュートを決めるには、絶好のチャンスだった。
逃すわけにはいかない。
敵の間を潜り抜け、俺は思いっきりシュートを決める。
ボールは、吸い込まれるようにしてゴールネットを揺らした。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
