選手交代 ページ23
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「まつもと？」
駆けつけた時にはもう、選手たちは整列しようとしていた。
息を切らした俺を、不思議そうに見つめてくるクラスメイト達。
と言っても、殆どが話したこともないような奴ら。
櫻井だけが、そんな俺に駆け寄って来た。
「松本、お前もしかして…」
櫻井の後ろに見えた、サイズの合わないゼッケンを着ている朝青龍くん。
俺はそれを確認して、櫻井に向き合った。
「まだ間に合うだろ」
「え？」
「選手交代…頼む」
辺りが、ざわついた。
それもそうだろう。
態度の悪い奴だと思っていた野郎が、突然こんなこと言い出したら。
「…分かった、ゼッケン代わってもらえ」
櫻井は、少しの間考え込むような素振りを見せ、すぐにいつもの爽やかな笑顔に戻って俺の横を小走りで過ぎていった。
俺の真横を通る瞬間、彼はポンと俺の肩を叩いて、こう言った。
「よく立ち上がったな」
ったく、熱血教師かよ。
悪態を付いた心とは裏腹に、俺の身体は久しぶりに熱く燃えていた。
「ちょ、翔ちゃん、大丈夫なの？松本さっきなんか怒ってたみたいだけど…」
「大丈夫だよ、あいつ元サッカー部だし！」
「え、そうなの？」
コソコソ話、というには大きすぎる声を耳に受けながら、朝青龍くんにゼッケンを貰いに行くと、彼は快く受け渡してくれた。
その様子を不安げに見ているクラスメイトを一瞥し自分も整列する。
担当の先生と話をつけた櫻井が戻ってきて、両チーム全員が揃った。
試合が始まる。
ずっと逃げてきた、あの白黒模様のボールと、今向き合っている。
なあ、斗真…
これで、何か変わるかな？
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
