真実 ページ21
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なんで…知ってんだ。
ニノが、そこまで教えたのか？
「一年の時新人戦でさ、後半だけだったけど、そんな名前の奴が試合に出てた」
心臓が、一瞬止まった。
「う、嘘だ…」
「嘘じゃねぇよ、ハッキリ覚えてる。すげぇ楽しそうにボール蹴ってさ…本当にサッカーが好きなんだなって分かった」
そんなわけ…だってあいつは、もう…
「松本は、本人に確かめたのか？人の噂なんて、真実より大袈裟に語られてることがザラだぞ」
「し、知ったような口聞くなよ！…あいつは、アイツの足は…っ」
「走ってた…サッカーしてた。治ったんだよ！もうお前が罪を背負う必要はない！」
「ふざけんなよ！そんないきなり、信じられるわけねぇだろ！？」
頭に血が登る。
櫻井の言葉は一つ一つが俺を突き刺し、俺の心を溶かそうとした。
そんな俺を、櫻井は真剣に見つめてくる。
「俺、嘘ついてる風に見える？」
「……っ」
何も言えなかった。
彼のあまりに真っ直ぐな瞳が、嘘をついている？
そんな事、思えるはずもなかった。
「で、でも…だとしても、もう、そんな事関係ねぇだろ！？あいつは俺のこと許すはずがねぇ…っ」
ガキのように喚く俺とは違い、櫻井は、俺を包み込むように、優しく微笑んでいる。
「立ち上がった人間は、人を恨んだりなんかしない」
次に櫻井が言った言葉は、まるで、自分自身にも語りかけているように、深く響いた。
「ごめん、お節介過ぎたな。俺もう戻るから、お前も試合見に来いよ！」
櫻井がいなくなってからも、俺はしばらくはこの場を動けないでいた。
なあ、斗真…お前、サッカーしてんのか…？
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
