事故 ページ17
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「松本！そっちボール行ったぞ！」
「生田！パスだ！」
試合は、完全に俺たち二人を中心に回っていった。
斗真に負けないためにと努力を重ねてきた俺は、他の奴らには負けないくらいの実力を身につけていたのだ。
斗真は、楽しそうにプレイをしている。
そんな斗真と戦う俺は、なんだか、不思議な気分だった。
忘れていた感覚が、戻ってくる。
斗真と共に技術を磨きあったあの頃の記憶が蘇る。
ボールを蹴るのがこんなに楽しいなんて、忘れていた。
やっぱり俺は、サッカーが好きだ。
「潤、行けシュート！」
「させるかっ」
ボールを貰った俺に、斗真が立ちはだかる。
ゴールまでの距離は10メートル。
絶対に、決めてやる…！
フェイントをかけなんとか振り切るも、さすがはエース、俺にシュートを決めさせる隙なんて与えてはくれない。
俺は無理矢理にも引き剥がそうとして、強引にボールをドリブルさせた。
その時、俺の足が、斗真の足を引っ掛け、俺たちは二人同時に倒れ込んだ。
「おい…っ大丈夫か…！？」
「やべぇぞ、完全に折れてる…」
「担架！早く連れてこい！」
みんなが慌てふためく様子を、俺は呆然と見つめている。
斗真は顔を歪めて足を押さえ、担架で運ばれていった。
「クソ…、なんでアイツが…！」
「どう責任とってくれんだよ…松本！！」
誰かの悲痛な叫びがこだまする。
さっきまで熱戦の真ん中にいたサッカーボールが、忘れられたように、コロコロ転がっていた。
擦りむいた脹脛がジンジン痛み、残夏の蝉が、ジージー煩かった。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
