桜色 ページ1
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4月、桜の花がようやく満開にさしかかったころ。
全国の学生たちは多分殆どが新しいスタートを切ったことだろう。
かく言う俺も、その一人である。
「J何組だった？」
「…2組」
「2組かー、俺3組だわ」
キャーキャーとうるさい周りの中で、俺と隣の男だけは冷めた目でそれを見ていた。
「まあ…隣だし、遊びにいくよ」
「おう…」
彼は、俺の唯一の友達。1年の時俺がサボらずに何とか出席日数を獲得できたのは、コイツがクラスにいたからだろう。
その彼も、今年はいない。
溜め息が出そうになるのを、カッコ悪いから飲み込んだ。
「翔ちゃん！俺2組だった！」
「まじで！？一緒じゃねーか！やったな！」
そんな時、後ろの方で聞こえてきた会話。
あまりに大きな声に、周りにいた数人が振り向いた。
「翔と相葉ちゃんも2組ー？よろしくなー」
「やった！翔くんと一緒！」
「えー櫻井2組かよー！勉強教えてもらえねぇじゃん！」
彼等の周りには、一気に人が集まる。
俺は呆然とその様子を眺めていた。
「櫻井翔だ…潤くん知ってる？」
「知らねえ、ニノ知り合い？」
「知り合いってか…有名人だよ。成績ナンバーワンでサッカー部の次期キャプテン。見た目も性格も良し。ここ来る前は東京住んでて、名門K学院の中等部からどうゆうわけかこんなど田舎の高校にやってきた、謎の優等生。」
へぇ…なんて、適当に返事をして俺は目をそらした。
どうせ俺には関係ない。
一番の優等生と一番の問題視、同じクラスになったところで、関わり合うことはないだろう。
「行こうぜ、ニ…」
「あれぇ、ニノちゃーん！」
ノ、と言おうとした俺の言葉は、ある男によって遮られた。
驚いてニノを見ると、彼は手を額について溜め息を吐いている。
声の主は…なんと、先程櫻井翔と一緒にいた、長身の男だった。
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おパンツマン(プロフ) - 晴一さん» ありがとうございます！２人の絶妙な距離感を感じ取ってもらえてうれしいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2015年4月5日 21時) (
レス) id: d7682a8cba (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初めまして晴一と申します(○´∀｀)トラウマを抱えた潤くんの優しさと前に進ませたい翔くん・・少しずつ縮まってく距離が丁寧に描かれててステキです･(つд`｡)･｡E.Tって・・（笑 (2015年4月5日 21時) (レス) id: 5dc01be9b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱんつ(プロフ) - arashisho2000さん» ありがとうございます！！初コメントすごく嬉しいです！（＾ω＾）ぜひ最後までお付き合いください！ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 809e8ec63c (このIDを非表示/違反報告)
arashisho2000(プロフ) - この小説面白いです(*´ω｀*)これからもがんばってください (2015年4月4日 14時) (レス) id: 45272fac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごぱんつ
| 作成日時：2015年3月31日 19時
