青い春 (ページ1)

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先生『みなさん、初めまして!!そして入学おめでとう!!

今日からこのクラスの担任をする中丸です。

1年間、41人一丸となって頑張っていきましょう!!』

春。今日は入学式。

"華のJK"、"屋上で昼ご飯"、"リア充生活"

みんなそれぞれが思い描く高校生活に胸を膨らませる。

＿＿＿＿一人を除いて。

『はぁ、、、』

小さくため息をつく1人の女の子

父親の転勤のため

見ず知らずの人達が集まる高校に入学しなければならなかった

とは言っているものの、

周りの生徒達もお互い初対面の人が多い。

中丸『明日からは早速授業が始まります。

高校生活、大いに楽しんでください。

ただし!!授業はしっかり気を引き締めること』

中『他のクラスが終わらないとうちも終われないから

それまで自由に話してよし!!』

その一言でさっきまで静かだったクラスが

一気にガヤガヤと話しだす。

？？『ねえっ!!』

？？『おーい??』

女の子に話しかける隣の席の男の子

『え、と、、私??』

？？『うんっ♪

名前、なに??』

『あ、、、片桐Aです』

？？『Aちゃんか!!かわいい名前だねっ!!』

『あ、どうも、、えっと、、』

？？『俺はね、小山慶一郎!!

1年間よろしくね!!』

『えと、、はい、』

男の子との突然の出来事に驚くA。

？？『慶ちゃん、その子びっくりしてるけど』

小山慶一郎と親しいのか

会話に入ってきたのは前の席の男の子

小山『あ、ごめんね??迷惑、だったかな、、』

『いっ、いえ、、全然、、』

小『よかったぁ～!!

あ、この人は加藤成亮!!

人見知りで友達少ないから仲良くしてやって笑』

加藤『友達少ないは余計だろ笑

まぁ、よろしく。』

『こちらこそっ、よろしくお願いします』

小『よし!!これで俺ら友達だね!!』

『とも、だち、、、』

"友達"

その言葉を復唱するAの過去の中に

友達と呼べる人なんて一人もいなかった

父親の仕事の関係で各地を転々としていたAは

人見知りゆえに

転校初日は話しかけてくれる子がいても

いつしか相手にされなくなる。

そんな日々を小学生から9年間ほど続けていたのだ。

小『だめかな、、??』

『っ、ううん!!すっごくうれしいです』

＿＿高校生活は意外と悪くないのかもしれない