水柱兄弟の妹【鬼滅の刃】 (ページ25)

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弐拾肆ページ25

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あの柱合会議から6日が経った

その間、2人が逢いに来てくれたのは当日だけで

『辛い』

そう呟けば実弥さんはお萩を食べる手を止めた

不｢…ンだよ急に｣

『実は仲良くなかったのかも』

不｢めんどくせェ｣

相談に乗ってくれるのかと少しでも思った私が間違いだったらしい

『責任を感じて気を使ってたのかなぁ』

不｢はぁ…別いーだろ、アイツらがいなくたって｣

『良くないよ』

不｢ンじゃテメェから行動しろやァ｣

『行動って…』

寛｢A…手紙ジャ…｣

不｢あ？こいつ冨岡ンとこの鴉じゃねェか｣

『手紙って…どうしたんだろ
ありがとうね、寛三郎』

寛三郎の足に巻かれた紙を開けば義勇が書いたであろう文字があった

"任務先の定食屋で鮭大根を食べた
とても美味しかったがAの鮭大根が恋しい"

不｢はァ？何だこの巫山戯た手紙はよォ!!｣

『…義勇らしいといえば義勇らしいけど…』

寛三郎から貰った手紙にはその二行しか書いてなかった

不｢つーかこんなくだらない事のためにじいさんをこき使ってんのかアイツ｣

千｢カァー!!錆兎カラ手紙ィ！｣

『わぁ、次は千代丸！ありがとう』

不｢ﾁｯ、手紙送るタイミングまで同じかよアイツら｣

千代丸が咥えた手紙を開けばびっしりと錆兎の文字が書かれていた

"＿＿＿…ということがあった。少々厄介ではあったが思っていたより早く終わったから明日には其方に戻れるだろう。土産に甘味を買って帰るから楽しみにしておいてくれ。

追啓
また3人でAの鮭大根を食べたい"

最後の一文を読み終えれば実弥さんから今日一番のため息が聞こえた

不｢やってらんねェ
なにが"実は仲良くなかったのかも"だ
気持ちわりィくらい仲良いじゃねぇか｣

『ふふ…2人とも鮭大根が好きなだけかもよ？』

不｢冨岡はしらねェが鱗滝はンなことねェだろ
…勝手に鮭大根囲んで仲直りしとけェ｣

『…なんだかバカらしくなっちゃったな、こんなに考えてるの』

不｢なら良かったんじゃねェのォ｣

そう言ってふっと顔を緩ませる実弥さんはやっぱり素直じゃない