拾玖 ページ20
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錆兎との間に気まづい空気が流れた時
義勇としのぶちゃん、そして傷だらけの隊士をおぶった隠が現れた
義勇と目が合うことも錆兎と目が合うことも無かった
隠の方の懸命な声掛けによって目覚めた少年はとても混乱しているようだった
杏寿郎さんや天元さん、行冥さんがつらつらと意見を述べる中
少年は何かを探すようにキョロキョロしていた
伊「そんなことより冨岡はどうするのかね
拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが
胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう」
どう処分する、と問う小芭内さんは何も間違っていない
柱という立場でありながら鬼を庇うなど言語道断
まだ入隊したばかりの少年が鬼を庇うのと柱が鬼を庇うのとでは話が違う
炭「_…だけど人を喰ったことはないんです
今までもこれからも人を傷つけることは絶対にしません」
この子は違う!!
そう言って鬼に喰われかけた人間を私は入隊してたくさん見てきた
もちろんすぐに斬ったけれど
身内だろうがなんだろうが関係ない
鬼にとっては全て食糧でしかないのだから
鬼になってから2年以上人を食べてないという事実があったとて人が食糧であることに変わりはない
なのにどうして庇ったの
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作者名:すー | 作成日時:2021年10月18日 22時