拾陸 ページ16
・
錆「…本当に…Aが帰ってきてくれて良かった
情けないが、夢なのかと思ってしまってる自分がいる」
『あはは…そうだよね、亡くなったはずの人が現れるんだもん、信じられないよね』
冨「…もう一度だけ抱きしめてもいいだろうか」
『え?!えと…』
錆「義勇、Aを困らせるのはやめろ」
冨「…Aがここにいるのをちゃんと確かめたい」
『い、いいよ…っ』
そう言えばすぐに体が包まれた
冨「っ…あぁ、生きてる…っ」
『義勇さん?!』
泣いているようで、肩も声も震えていた
ふと義勇さんの肩越しに錆兎さんを見ればソワソワしていた
『錆兎さん…?』
錆「え?!いや、違うんだ…!!」
何が違うのかわからないけど、必死に弁解していた
頭にハテナを浮かべていると
冨「…グスッ…さびどもっ…いい…?」
『う、うん!』
錆「なっ、俺は男だ!そんなことはしない!」
やっぱ何年も一緒にいる2人はお互いが何を考えているのかわかるんだろうな
羨ましいな
冨「…俺も男だが」
錆「とにかく!俺はいい!」
錆兎さんは漢気が強い人みたい
だからきっと怒られそうだけど
なんだか、可愛い人だな
義勇さんも、口数は少ないし不器用そうだけど
末っ子って感じがして可愛い
昔の私みたいに2人と仲良くなれるかな
140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すー | 作成日時:2021年10月18日 22時