81. ページ33
・
なまえside
10月30日。
抗争の前日、東卍の特服に身を包んだ私は、圭介の家を訪ねた。
インターフォンを鳴らしても、圭介は出てきてくれなかった。
もしかしたら家の中にいないのかもしれない。それでも私は圭介が出てきてくれるのを扉の前で待った。
しばらくすると、扉が開く音がした。
『ｯ！、
圭介…』
圭介「…何しに来た…。もう俺に構うなって言ったはずだぞ、…」
姿を表した圭介は、いつもの圭介とは違って、どこか冷たかった。
『っ……、圭介が東卍のためを思ってのことだって、私ちゃんとわかってるから。
稀咲でしょ…？この前私に教えてくれたよね圭介。
抗争はもう明日…。けど今からなら東卍に____』
圭介「余計なお世話だ…。俺は芭流覇羅に入った」
『っ、…』
私はそう言った圭介を抱きしめた。
抱きしめた勢いで玄関の扉が締まり、必然と私も家の中に入った。
圭介「！……」
『けーすけ……私…、怖いの…。圭介が…遠くに行っちゃう気がして……、』
私はさらにぎゅっと強く抱きしめた。
圭介「っ、…んなことしてっと襲うぞ」
『私……圭介になら襲われてもいいよ』
圭介「ｯ！、/ 」
私は顔をあげ、真っ直ぐと見据えた目でそう答えた。これは嘘じゃない。本当に圭介にならいいって思ってる。
圭介「ﾁｯ……」
すると圭介はなまえの腕を掴み壁に押し付けた。所謂壁ドン状態だ。
『、!! / 』
そして圭介はなまえの頬と頭を片手で包み込み、唇にキスを落とした。
『、！…んっ…/』
圭介「ｯ、…/ 」
『圭介……、
好きだよ』
圭介「っ!! …/」
私は圭介の目をみつめてそう言った。
『……私…帰るね、？
圭介のこと、信じてるから。
それじゃ』
私はそう言い残して、圭介の家を後にした。
・
『っ…、//
私……何やってんだろ…、//
今更じぶんの気持ちに気付くなんて……/』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご - よかったらばじさん救済バージョンもみたいです！！！！！！！ (2021年9月12日 10時) (
レス) id: a6341a6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - 黎さん» コメントありがとうございます、!!(泣)とても励みになります!!これからも頑張ります！！！ (2021年8月14日 1時) (レス) id: cd1cecbf08 (このIDを非表示/違反報告)
黎(プロフ) - 面白いです！主人公ちゃんは愛されっ子だけど守られるだけじゃなく強いんだ！って思っていたけど暗い過去が…。これからどうなるのか気になります。これからも応援してます！ (2021年8月13日 7時) (レス) id: 6865c6b442 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっぴ | 作成日時：2021年8月2日 0時
