72. 過去 ページ24
・
私がいつからこうして繁華街に行くようになったか…、
それは2年前。
万次郎の兄、佐野真一郎が死んでからだ。
2年前、圭介と一虎がマイキーにバイクをプレゼントするために、あるバイク屋に盗みに入った。
そのバイク屋はマイキーの兄、真一郎の店だった。
盗みに入った事が真一郎にばれ、やばいと焦った一虎が背後から真一郎の頭を殴ったのだった。、
圭介は言ってた。バイクを盗もうとした理由、それはマイキーの喜ぶ顔が見たかったから。
圭介はずっと後悔してた。
圭介は一虎が庇ったから圭介は年少に入らずに済んだのだ。
マイキーの兄、真一郎は私の事を本当の妹の様に可愛がってくれていた。
私も同様に、真一郎のことは本当のお兄ちゃんのように慕っていた。
また、
まただ。
また私の大切な人がいなくなった。
マイキーはその日から目に光が無くなった。
マイキーが1番辛かった時に、私は傍にいてあげられなかった。
だから決めたの。マイキーが辛い時、マイキーがそうしてくれたように今度は私がずっと傍にいてあげるって。
・
私はその頃から変わった。そして繁華街に通うようになったのだった。
喧嘩ばっかして。
男遊びも覚えた。
そうしているうちは、全部忘れられたから。
辛いことも思い出したく無いことも、全部。
私は逃げた。この現実から。
その頃の私もマイキーも、真一郎を失ったあまりに何も考えられなかった。
多分みんなにはかなり心配かけてたと思う。
ほんと…
私は皆に心配かけてばっかりだ…
・
だけど、私は一虎を恨んだりなんかはしなかった。
だって一虎も私にとっては大切な人。
圭介もそれは同じだった。圭介はずっと一虎のことを思ってた。
手紙を書き始めたのだって圭介からだ。
そして私も一緒に書き始めるようになった。
それから千冬とも仲良くなって、だんだん私も前みたいに戻ることができた。
これも東卍のみんなのおかげ。
やっぱり私は皆が大好き。
誰も失いたくない。
私が皆を守るんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご - よかったらばじさん救済バージョンもみたいです！！！！！！！ (2021年9月12日 10時) (
レス) id: a6341a6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - 黎さん» コメントありがとうございます、!!(泣)とても励みになります!!これからも頑張ります！！！ (2021年8月14日 1時) (レス) id: cd1cecbf08 (このIDを非表示/違反報告)
黎(プロフ) - 面白いです！主人公ちゃんは愛されっ子だけど守られるだけじゃなく強いんだ！って思っていたけど暗い過去が…。これからどうなるのか気になります。これからも応援してます！ (2021年8月13日 7時) (レス) id: 6865c6b442 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっぴ | 作成日時：2021年8月2日 0時
