198.二つの炎 ページ49
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皆、楽しそうにサッカーをしている
豪炎寺が戻ってきたから余計に
こうしてみると、雷門には豪炎寺の存在が大きい事がよく分かる
「豪炎寺だか幼稚園児だか知らんけどストライカーはウチや」
「エースのつもりだったのかよ」
「エースとちゃう!クイーンやクイーン!」
そう言って豪炎寺に勝負を挑むリカだが、一向にボールは取れず、一之瀬は苦笑い
「あんた凄いなぁ。でもダーリン程じゃないけどなあ!!」
相変わらず手のひらを返すのが上手いな、リカは
「それじゃ、私と勝負しようか」
「面白いな」
ボールの取り合いが繰り返される
そして、同時にボールを蹴った時、ボールは上に飛び一瞬だが炎を纏った
「今の…」
私と豪炎寺の炎が合わさった?
二つの炎が一つになれば、より強力な必殺技が出来る
「同じ事を考えてるようだな」
「そのようだね。やるしかないか」
腰に手を当てると後ろからリカさんが、ええ雰囲気や〜ん、と言ってくるのに対して、私ははあ?と答えた
「照れんでもええやん。ほな、ダーリン。ウチらもラブラブシュートの特訓やあ!」
一之瀬を引きずっていくリカ
「何言ってんだ、リカの奴。まあ、とにかくどんな形にするかだな。何か考えはあるか?」
「………」
「豪炎寺?どうした?」
「いや、何でもない」
「そうか?で?何か考えはあるか?」
「そうだな…。回転を加えて火力をあげるのはどうだ」
「回転か…。回転と言ったら君の《ファイアトルネード》だけど……。」
更に回転して火力を上げる、か…
それなら答えは一つ
「「同時に蹴る」」
タイミングも言葉も同じ
「名前は?」
「《ファイアトルネードDD》」
「いいね。気に入った。それでいこう」
お互いにパンッと手を握る
「絶対完成させる」
「当たり前だ」
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2017年7月23日 13時
