193.本当に未完成なのか ページ44
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《エターナルブリザード》は止められ、俺に回せと言うアツヤにボールを集めるが二回目も止められる
そして三回目は《ワームホール》で、四回目は技を使わず片手で止め、ボールを外に出した
士郎くんは尻餅をつく
皆で駆け寄り声をかける
「選手交代!鳴上さん、分かってるわね」
私は頷いてグラウンドへと足を踏み入れた
知ってるよ、これがすごく大事な試合だって事は
《ガニメデプロトン》、《ガイアブレイク》を《正義の鉄拳》で止めるも、雷門に疲れが見え始める
攻めるよりも守りの方が体力を削られるからか
雷門の必殺技《バタフライドリーム》、《ツインブースト》、《ザ・フェニックス》は全て《ワームホール》で止められてしまった
「もはやお前達のシュートに興味はない」
ボールを外に出したデザームはゼルとポジションチェンジをして、FWにあがる
円堂に興味を示したデザームは《正義の鉄拳》を破ると宣言
「《グングニル》」
「《正義の鉄拳》」
究極奥義のはずの《正義の鉄拳》は《グングニル》にやぶれ、先制点はイプシロン改で前半が終了
ノートを見つめる円堂に聞いてみる
「あのさ」
「なんだ?」
「本当にあの伝説のゴールキーパーの円堂大介が修得出来なかったから未完成なのか?」
「どういう事だ?」
「グッと握ってダン、ギューン、ドカーン。擬音ばかりだがそこまでイメージが出来てるのに修得出来なかったのかと思ってな…」
「確かに…」
「あまり当てになりそうじゃないが」
「いや。サンキューな!」
笑顔になった円堂を見て、私もクスリと笑った
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2017年7月23日 13時
