177.ツナミブースト ページ28
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練習に視線を向けると《バタフライドリーム》をしようとした二人のボールを綱海がカット
そして、二度目の《バタフライドリーム》は成功した
「綱海、今度はお前の番だ」
有人くんは綱海にシュートを打たせようとする
立向居はボーッとしていて、ボールを弾いた
そのボールを綱海が《ツナミブースト》という必殺技を円堂がいるゴールへと蹴る
有人くんが求めてたのはこれか
「これだ!止めろ、円堂!」
そしてまた、ゴールが壊れた
「すげえ!ほんとすげえよ、綱海!」
「見たか。これが俺の《ツナミブースト》だ」
日が暮れ、綱海は帰り、私達は海の宿に泊まる事になる
「よっしゃ今度こそ…」
「負けないっスよ!」
「いくよ。レディ…ゴー!」
「ふんっ…」
只今、壁山と腕相撲の対決をしている
何度挑んでも勝てない
「くっ…。なかなかやるな、壁山」
「先輩こそ…!」
「何をやっているの?」
「壁山と腕相撲してんの。夏未もする?」
「しません」
「もらったっス!!」
「ちょ、待て!今は!」
バタン、と私の手の甲が床についた
「勝ったっス!13連勝っス!」
「じゅ、13連敗…」
私、こんなに腕相撲弱かったか?
いやいや、相手が悪いんだ
「壁山!もう一回だ!」
「それさっきも聞いたっスよ」
「壁山…」
「はいっス」
「やはり君には私の秘策を使うしかなかった」
「秘策…っスか?」
「もう一度、やってくれるかな」
「わ、分かったっス」
アホらし、と夏未は遠くから私を見て言った
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2017年7月23日 13時
