【イナズマイレブン】太陽が込めた言葉 (ページ19)

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168.今の仲間ページ19

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陽花戸中に戻ればびしょ濡れになった私を見て、皆が驚く

「A…。はい、タオル。風邪ひくよ…?」

「……いらない」

親切にしてくれた秋には本当に申し訳ないと思ってる

雨の中、歩いていくとちょい待ち!!とリカさんが私を呼び止めた

「ウチ、あんたの事、まだよう分からんけど、根性ある奴やと思ってた。だいたい何なん!?前の仲間にあんな言われたくらいで!今のあんたの仲間はウチらやろ!」

「リカ!」

「せやけど、ダーリン…」

顔だけ振り返ったと同時に、雨が目元に落ちて頬を伝った

目を一度閉じて、前に向き直ってから歩く

木の下に腰を下ろすと、さっきリカさんが言った言葉が頭の中で繰り返される

───今のあんたの仲間はウチらやろ!

仲間だと、思ってくれてたんだな

私は直接言ってなくて、ヒロトから聞いた話なのに、私を、仲間だと言ってくれた

ザッと音が聞こえて顔を上げると、姉さんが傘を持って、私を見下ろしていた

「今のあなたに言う事じゃないと思うけど、教えておくわ。豪炎寺くんの事よ」

話す時間が取れなくてごめんなさいね、と謝る姉さんから目線を外して、落とす

「豪炎寺くんは、あなたのせいでこのチームを去ったわけじゃない。豪炎寺くんの妹さんが、人質に取られたからよ。仲間になれと脅してね」

「もし、そうだとしても、染岡や風丸、士郎くんは私のせいだ。仲間を傷つけて、のうのうとサッカーなんて出来ない」

「そう。なら仕方ないわね。私は、いくらあなたでも戦力にならないと思ったら外すわ」

それだけを言った姉さん

足音も遠ざかり、私の耳には雨が降る音しか聞こえなかった

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