【イナズマイレブン】太陽が込めた言葉 (ページ18)

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167.謝りたかったページ18

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私が足を止めたのは、士郎くんが運ばれた病院

「士郎くん?入るよ…」

ガラリと戸を開けて、中に入る

昨日と変わらず寝ている士郎くんに声をかける

「士郎くん、ごめんね。私は、私がやりたいようにやって来て、結局、士郎くんを利用して、傷つけた」

寝ている士郎くんに、言うべき事じゃないと思う

それでも、

「ごめん…。ごめん……」

謝りたかった

目頭が熱くなって、目を開けると視界が歪んで見える

「私、アツヤの方ばかり頼ってた…。士郎くんを、見てなかった」

堪えられなくなって、目をギュッと閉じると涙が頬を伝って流れていく

士郎くんの髪に触れるとサラサラしてて、男の子なのに肌は綺麗で羨ましくなる位

「私、今のままじゃ、サッカー出来ない。風丸が、チームを抜けて、円堂も…。私のせいで、チームがバラバラになっていく…っ。

もしかしたら、豪炎寺の事だって、私のせいかもしれない。私が、エイリア学園に戻ってたら、こんな事、無かったかもしれない」

私は、初めから雷門にはいらなかった

私がいなくても、きっと、皆はここまでやってきた。私が、チームをかき乱したんだ

ザーッと降りだす雨

窓の外を見ると傘は必要だと言うくらいは降っていた

「……じゃあ、ゆっくりして」

私は病院を出て、陽花戸中に戻った

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