【イナズマイレブン】太陽が込めた言葉 (ページ17)

今日:14 hit、昨日:35 hit、合計:77,368 hit

166.資格がないページ17

.

翌日、姉さんから風丸がキャラバンを降りたと聞かされた

「監督、本当なんですか?」

「ええ。すでに東京に戻ったわ」

「どうして止めなかったんですか!?ここまで一緒に戦ってきた仲間なんですよ!?」

「意欲を無くした人を、ひき止めるつもりはないわ。私はエイリア学園を倒すためにこのチームの監督になったの。戦力にならなければ出ていってもらって結構」

皆が、チームがバラバラになっていくのは私のせいだ

自分の事で精一杯になって、仲間の事を何も見れてなかった

「練習を始めなさい。空いたポジションをどうするか考えるのよ」

姉さんは行ってしまった

「私、風丸くんは帰ってくるって信じてる!」

「私もです!」

練習を始めるぞ、と有人くんは何も動じず言った

自分達がサッカーをしているのは監督のためじゃない。サッカーが好きだからだ、といつも円堂が言っていた言葉を並べる

秋は円堂の前にボールを持っていくと、円堂はボールを押し返した

「俺、練習出来ない」

「どうゆう事?」

「今の俺は、サッカーと真正面に向き合えない。ボールを蹴る、資格がないんだ。だから、それまでボールを預かっておいてくれ」

どこかに行ってしまった円堂の背中を見つめる

A…、と心配そうに見る秋にごめん、と謝る

「な、なんで…謝るの?」

「私も、練習はパスする」

「え…?」

「ごめん。本当に、ごめん…」

私は円堂とは逆方向に歩いて陽花戸中を出た

.