【イナズマイレブン】太陽が込めた言葉 (ページ16)

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165.利用してたんだページ16

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静かな空気のなか、円堂が自分を責める

自分がちゃんと気付けていたら、と

それなら私は、知っていた私は…

有人くんは円堂のせいでも監督のせいでもない、チームの問題だと言う

それは、違う

「違う。私のせいだ」

「…え?」

「私、知ってたんだ、士郎くんの事、本人が教えてくれたから。だから、秋の言葉、まさにその通りだと思った。

私はきっと、エイリア学園を倒せば何がどうなろうと良かったんだ。私は、士郎くんや皆を利用してたに過ぎなかった」

私が一番、止めれるところに居たのに

士郎くんとアツヤが苦しんでいるのを知っていたのに、何も出来なかった

「それは違うぞ」

「有人くん…」

「お前が、本当は優しい人間だと言う事は、俺がよく知っている。本当にどうなってもいいと思っている奴は、そんなに自分の事を責めたりしない」

有人くんは私の手をつかんでゆっくりと開く

私の手は爪が食い込んだ跡があり、鬱血もしていた

「お前はずっと、俺達の隣で戦っていた」

「そうだよ。AはAなりに吹雪を心配してたの、あたし知ってる!」

「分かりずらいってのが難点だけどな」

「有人くん…塔子…土門…」

秋は全く…と言って私の手をとり、まだ力がこもっていた私の手を、ギュッと握った

「言い過ぎたと思ってる。監督に…」

「秋…」

皆が居てくれて本当に良かった

でも、それは皆が思っている事で、私自身、納得出来ないんだ

だから、ごめん

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