【イナズマイレブン】太陽が込めた言葉 (ページ13)

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162.本気を出さない理由ページ13

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またグランにボールが渡り、ゴールを決められる

気付けば10点差だ

「いくよ」

「やらせない!」

ヒロトのシュートを蹴り返して、ピッチに出す

外に出たボールを眺めて、ヒロトはやっぱりね、と呟いた

「Aが本気を出せばジェミニストームなんて相手にならなかったはずだよ」

「私だけで勝っても意味がない」

「それが今まで本気を出さなかった理由?」

「サッカーは11人でするスポーツなんだ。1人じゃ11人には勝てない」

「そうだよ。いくら君一人が強くても俺達には勝てない」

ジェネシスのスローインで再開され、私には二人のマークがつけられた

身動きが取れず更に五点がジェネシスに追加される

「もう終わりなの、円堂くん。君の実力は、こんなもんじゃないはずだよ」

「まだ、試合は終わっちゃいない。諦めなきゃ、必ず反撃のチャンスはくる。だからそれまで、このゴールは、俺が守る!」

有人くんがパスをカットして士郎くんに繋ぐが、ジェネシスのDFに阻まれる

再び有人くんから士郎くんへ

「《エターナルブリザード》」

ジェネシスのキーパー、ネロは技も使わず止めた

「気にするな、吹雪!次は決めていこうぜ!」

ジェネシスは更にスピードを上げ、得点差は20点

そして、何度目か分からないヒロトへのパス

「好きだよ、円堂くん。君のその目!」

ヒロトが放つ《流星ブレード》目掛けて駆け出す士郎くんを、私の目が捉えた

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