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私達の仲は完全に溝が出来た。

以前は残業してる間、幹部は何かと休憩を入れて私との接触を試みていたり、機嫌よく紅茶の話をする私の言葉を優しく笑って聞いてくれていた。

でも、今はそれが無く寂しさを感じる。



「あの、今日は平方君と…、」

「ああ、楽しんでこいよ。」



ぱたんと執務室から出て扉を閉める。

楽しんでこいよ。

この言葉が頭に残り、胸に突き刺さる。

ぽろぽろと溢れる涙の訳。

それは、彼には云って欲しくない言葉だったから。

涙を拭ってビルの外で待つ平方君の背中を見つけて声をかけた。



「橘さん!お疲れ様です!」

「お疲れ様です…。」

「行きましょうか。」



前を歩こうとする彼の服を摘んだ。

気付いて振り返る際に手を離して彼に頭を下げた。



「ごめんなさい…、やっぱり行けません…。」

「…予約、しちゃってるんです。」

「キャンセル料払います。」

「……理由、聞いてもいいですか。」



理由…。

教えて貰って気付くなんて本当に莫迦だと思う。



「好きな人が居ます…。」



幹部が他の女性と食事に行かれるだけでも嫌で、嫉妬してしまうのに、行って欲しくないと思うのに私は、幹部の気持ちに気付こうとしなかった。

私と同じだって事を。

そうだ、私は幹部に、行くなって云って欲しかった…。



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鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します!中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……!これからどうなっちゃうの〜〜!?という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい!楽しみにしています! (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年11月10日 12時

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