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厳重な扉の前に来た私達。
太宰君に下ろして貰って扉を開く為の暗証番号を打ち込んでいく。
「Aちゃん、その怪我って、」
「もう慣れたから平気。」
「…本当の答えを訊いてなかったね。なんで、戻って来たの。」
太宰君にそう問われて私は手を一瞬だけ止めるが、再び動かしていく。
「…好きに、なったの。」
「何を。」
「この横浜を。こんな家に産まれて辛い思いもしたけど、兄が見せてくれた外の世界で尊敬出来る人が居て、友達も出来た。…恋も出来た。もう十分だよ。」
扉の方からガシャンという音が聞こえて、ゆっくりと開かれていく。
私の人生は此れで終わり。
最後に役に立てて本当に良かった。
「なっ、何なんだお前達はッ！！何故、Aが此処に居る！？何がどうなってるんだ！！」
中に居た父が何やら金庫らしき物を大事そうに抱えている。
あれがマフィアから横流しして得たお金だろうか。
「私は、やり残した事があるので此処までです。」
「有り難うAちゃん。お兄さんの事、後で話してあげる。」
「…幸い時間はたっぷりあるし、色々聞きたいかな。」
「……生きてね。」
私は返事はせずに二人に頭を下げてこの場から足を進めた。
次に私が向かうのは武器庫。
武器庫には勿論、大なり小なり人を殺める事の出来る武器が揃っている。中には液体だって。
私は液体を持ってある部屋へと向かって扉を開いた。
思っていたよりも簡単に開かれた扉の先に進み、私は液体を通路、部屋中に撒き散らした。
「全部、無くなっちゃえばいいのよ。こんな場所。」
私は部屋に入って撒き散らした液体に火を近付けた。
此処は、私の兄さんの部屋だった。
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鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (
レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します！中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……！これからどうなっちゃうの〜〜！？という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい！楽しみにしています！ (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2023年11月10日 12時
