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パラパラと崩れる壁を潜れば空は青く太陽の光が眩しくて、目を細めた。
視界がハッキリとしてきた頃、私の前に立っていたのは太宰君とそして…、
「中原、君…。」
「……勘違いすんなよ、姐さんの命令だからだ。」
「もう中也ったら素直にごめんなさいって云えばいいのに身長だけじゃなく器も小さいのは男として如何なの？」
「身長の事は余計だって前から云ってンだろッ！」
懐かしいこのやり取りを昔は遠くから見ていた。
ああ、双黒が揃った…。
「Aちゃん、こんな時にごめんね。少し訊きたいのだけど、君の父親が隠し持っているお金って何処にあるか分かる？」
「お金？」
「裏金だ。マフィアの金を横流ししてやがった。」
「裏金…。あの人は基本、大事な物ほど自分の近くに置きたがります。恐らく自身の部屋かと。もしかしたら不正証券もあるかも…。」
「案内出来る？」
「うん。」
再度中へと入って目的地の部屋までただ走る。
その道中、くらりと目眩がして立ち止まって膝に手を付いて息を整える。
「Aちゃん大丈夫？」
「…うん、いつもの事だから。」
「失礼するね。」
「え。」
ふわりと持ち上げられて思わず太宰君の首に腕を巻きつけた。
少し揺れるよ、と気遣って貰いながら私が案内する道を進む。
そこで、待ち伏せしていたあの人の部下が銃を此方に向けてくるが太宰君は声を出して笑う。
「彼女が如何なってもいいのかな？君達にとっては大切なお嬢様だ。あー、大変だぁ。」
「脳天ぶち抜かれたく無けりゃ道開けろ。」
あ、成るほど。
「きゃ、きゃー。助けてー。撃たないでー。」
「Aちゃん演技下手すぎ。」
くすくす笑う太宰君の顔を向かう先へと向けた。
「次あっち！」
「はいはい、お嬢様。」
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鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (
レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します！中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……！これからどうなっちゃうの〜〜！？という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい！楽しみにしています！ (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2023年11月10日 12時
