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橘を振った後の俺は抜け殻。

俺が傷付く道理は無ェのに、胸が、頭が痛い。

太宰と飯に行った。
そんなのどうでもいい。

太宰の事だ。単純な橘を口車に乗せて無理に連れて行ったに決まってる。

けど、そうじゃない…。
俺が橘を突き放したのは、そうじゃない…。

ギシ、と俺の重みで椅子が軋む音を出す。

数日前に首領から課された任務が頭に棲みついている。

"橘Aは刺客の可能性がある。早急に殺しなさい。"

首領の言葉を疑う訳じゃない。ただ信じられなかった。

あの橘が刺客?そんな大層な事を出来る奴じゃない。

なら、此処から逃してやるのが俺が出来る唯一の…、



「殺せる訳ねェだろ…、殺したくねェよ…。お前だけは、殺せねェよ…。」



恨め。

憎め。

蔑め。

もう、俺の事を好きだって云うな。嫌いになってくれ。



「橘…、大好きだ…。」



俺はずっとお前を愛してる。

他の野郎のとこで幸せになってくれたらいい。
太宰でもいい。

お前の事を大切にしてくれる奴の所に…。



「……桜庭、少しいいか。」



携帯で桜庭を呼び出して執務室に来させる。



「中原幹部…?如何かされましたか?」



椅子から立ち上がって桜庭に詰め寄って壁に追いやった。

そして、キスをした。



「な、かはら…幹部…?」

「…、悪い。」



橘とはまた違う華奢な肩に額を当てた。



「今夜…、俺を最低な男にしてくれ…。」



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鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します!中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……!これからどうなっちゃうの〜〜!?という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい!楽しみにしています! (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年11月10日 12時

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