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「橘さん!これは一体どうすれば…っ!」

「落ち着いてください。これはですね、」



涙目で助けを求められては手を伸ばさない訳にはいくまい。

粗方説明をすれば納得したように、パアッと顔を明るくさせる彼にほっとする。



「桜庭、悪いがここ三ヶ月の出費のデータを洗ってくれるか。こういうの得意だろ?」

「…はい!」

「手前は目敏いからな。」

「目敏いって…、悪口です。」

「ははっ。じゃ、頼んだ。」



幹部に任された仕事をせっせとこなす桜庭さん。

あれから彼女は髪を切り、見た目ばかりに気を囚われてた頃と違い、活き活きとしていた。

そんな彼女と対照的な私は顔に影を落とす。



「…橘さん。」

「あ、はい。」

「……良ければ今度、お食事にでも行きませんか。」

「…いえ、私は、」

「今までの御礼と橘さんが元気になれるように!」

「え…。」



私に元気が無いから誘ってくれたって事ね…。

今までの御礼と云われてしまえば、断りづらくもある。



「…皆で、とか。」

「二人じゃ、駄目なんですか…?」



子犬の様な目。

私は一瞬だけ息が詰まった。

一応、恋人が居る身としては断らなくてはならないのは分かっているが、幹部とお付き合いしているのは公表していない。

ここで断わったら何か理由を訊かれるのではと不安が頭を過る。



「…考えさせてください。」



これが私の精一杯だ。



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鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します!中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……!これからどうなっちゃうの〜〜!?という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい!楽しみにしています! (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年11月10日 12時

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